2024年1月

読書メモ

鈴木敏夫(2023)『スタヂオジブリ物語』集英社新書.

鈴木敏夫『スタジオジブリ物語』を読了。各作品の企画経緯や途中の紆余曲折が描かれている。特定作品に絞ると物足りなさもあるが、通史の魅力もある。あくまで作品を子どもに届けたいという想いが全体に感じられ、私自身が分かりやすい解 […]

読書メモ

水野直樹・駒込武・藤永壮編著(2001)『日本の植民地支配: 肯定・賛美論を検証する』岩波書店.

水野直樹他編『日本の植民地支配: 肯定・賛美論を検証する』を読了。肯定・賛美論の誤りを指摘することに力点が置かれているが、解釈の多面性を示し、あえて歯切れ悪く論じている箇所も。約60ページ、20個の問いでまとめる苦労が推 […]

古典メモ

谷川彰英(1988)『柳田国男と社会科教育』三省堂.

谷川彰英『柳田国男と社会科教育』を読了。戦後教育を考える際に、社会にしても道徳にしても、戦後以前に日本にあったものを再発見・吟味していくべき、という立場が特徴的。これは宮本常一含め、民俗学ルーツの特徴なのかも。谷川氏の地 […]

映画メモ

【映画8】『市民ケーン』

映画『市民ケーン』を観た。映画史的にはとても重要な作品のようなのだけれど、私にはややレベルが高く、時々寝てしまった。富も権力も得て大成功する主人公が、内面や余生で孤独を抱えているというのは、アメリカンドリームの光と影とい […]

映画メモ

【映画7】『サーミの血』

映画『サーミの血』を観た。20世紀前半スウェーデンで、差別を受けた先住民サーミ人の少女の成長を描いた作品。深く考えさせられる点が多く、素朴に「感動作」と表現してよいか躊躇する。自分の過去、日本の歴史、その責任に思いを馳せ […]

映画メモ

【映画6】『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 』

映画『ウィンストン・チャーチル』を観た。政敵や多様な意見の中で大きな決断をするリーダーのプレッシャーが感じられる。チャーチルがバスに乗ったことないとか、首相と国王の距離感とか、そうなんだ。国家的な大決断の際の、意思決定プ […]

映画メモ

【映画5】『新聞記者』

映画『新聞記者』を観た。仮にジャーナリストが真実に迫り、真実を報道したとしても、それがもみ消され、証拠すらが消されて、さらには誤報扱いされていく様子が垣間見える。「国を守る」「家族を守る」と「守る」をめぐって葛藤する関係 […]

映画メモ

【映画4】『ブラッド・ダイヤモンド』

映画『ブラッド・ダイヤモンド』を観る。アフリカのシオラレオネで、ダイヤや資源が原因で起こる内戦。一瞬で殺戮地と化す村や町の様子に目を覆いたくなる。誘拐されて兵士に育てられる少年たちの姿。先進国の需要がアフリカの戦争が起こ […]

映画メモ

【映画3】『私はあなたのニグロではない』

映画『私はあなたのニグロではない』を観た(夜泣き対応をしながら…泣)。メドガー、マルコムX、キング牧師の思想や人柄、関係性などわかる。人種統合への強い反発や、問題の論点をはぐらかそうとする関係者の姿が印象的。テレビ、映画 […]

映画メモ

【映画2】『アラバマ物語』

『アラバマ物語』を観た。裁判の様子が様々な差別を浮き彫りにしていて、表情やセリフに引き込まれてしまった。父親役の善良で頼れる父親像的な感じが、それはそれで時代を感じさせるものだった。 https://eiga.com/m […]