最近読んだ本の感想メモの情報です。(一部のみ掲載しています。) 2024年 【本119】キム・ジヘ著:尹怡景訳(2021)『差別はたいてい悪意のない人がする』大月書店. 【本118】今井むつみ(2024)『学力喪失:認知 […]
2024年11月
キム・ジヘ著:尹怡景訳(2021)『差別はたいてい悪意のない人がする』大月書店.
https://amzn.asia/d/f4F6teM 『差別はたいてい悪意のない人がする』を読了。構造的な差別は、私達の感覚にとって自然な日常にすぎず、時として差別を認識することは難しい。だからこそ、「私たちはまだ、差 […]
今井むつみ(2024)『学力喪失:認知科学による回復への道筋』岩波新書.
https://amzn.asia/d/dRDVLKv 『学力喪失』を読了。今井先生の本は実は初めて。学校で学力不振に陥っている子供たちがなぜ「わからなくなってしまう」かを、解決法の提案を含め、認知科学の視点から論じてい […]
原田敬一(2007)『日清・日露戦争(シリーズ 日本近現代史 3)』岩波新書.
https://amzn.asia/d/hEmJeZZ 『日清・日露戦争』を再読了。相次ぐ戦争の中で、日本が帝国主義化し、植民地支配を進めていくプロセスが描かれている。印象に残るのは、日清戦争~日露戦争の間にかけて、文学 […]
小塚真啓(2020)『高校生のための税金入門』三省堂.
https://amzn.asia/d/2AGZgVn 『高校生のための税金入門』を読了。税金理解を深めたくて読んだので面白かった。ただ、「高校生のため」というより、「大人の教養として」の本という印象を受けた。その理由は […]
松井隆志(2024)『流されながら抵抗する社会運動:鶴見俊輔『日常的思想の可能性』を読み直す』現代書館.
『流されながら抵抗する社会運動』を読了。恥ずかしながら、鶴見俊輔に関するがっつりとした本を読むのは初めてだったが、鶴見俊輔の論を社会運動論として捉え、鶴見の思想の「後ろ向きさ」に現代の(特に若者にとっての)社会運動の示唆 […]
藤野豊(2006)『ハンセン病と戦後民主主義:なぜ隔離は強化されたのか』岩波書店.
『ハンセン病と戦後民主主義』を読了。戦後の日本において、「なぜ隔離が(戦前より)強化されたのか」が本書の最大のテーマ。19頁に「わたくしは、むしろ、戦後民主主義そのものが絶対隔離政策を求めていたと考える」とある。この意味 […]
鈴木大介(2023)『ネット右翼になった父』講談社現代新書.
『ネット右翼になった父』を読了。読めばわかるが、タイトルから想起する結論とは、よい意味で異なる内容。読んでハッとさせられる点も多い。対父親というわけではないが、「○○なんて言う(する)なんて、あの人は…に違いない」と、相 […]
鈴木優美(2010)『デンマークの光と影:福祉社会とネオリベラリズム』壱生舎.
https://amzn.asia/d/iJ88PSW 『デンマークの光と影』を読了。幸福度ランキングや、北欧型福祉モデルのイメージで日本では知られるデンマーク。その福祉社会に見られる新自由主義の台頭とそれによる社会変化 […]
中央大学経済学部(2017)『高校生からの経済入門』中央大学出版部.
https://amzn.asia/d/3Uqc9hG 『高校生からの経済入門』を読了。全ての章のタイトルが問いの形になっており(例:どうして大学に行くの?)、経済学者らの工夫を様々に感じる。 個人的に一番ヒットしたのは […]
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