2024年4月

読書メモ

過去の読書記録のメモ一覧

最近読んだ本の感想メモの情報です。(一部のみ掲載しています。) 2024年 【本43】櫻井芳雄(2023)『まちがえる脳』岩波新書. 【本42】ジェームス・V・ワーチ著:田島信元他訳(2004)『心の声 新装版: 媒介さ […]

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櫻井芳雄(2023)『まちがえる脳』岩波新書.

櫻井茂雄『まちがえる脳』を読了。脳内の意思決定が「究極の民主主義」(p.59.)だという点に衝撃を受ける。ニューロン同士の発火の連鎖の集合で意思が決まっていくというイメージを完全には掴み切れないが、見方が変わった気がする […]

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ジェームス・V・ワーチ著:田島信元他訳(2004)『心の声 新装版: 媒介された行為への社会文化的アプローチ』福村出版.

ジェームス・ワーチ『心の声』を読了。 私たちの選択を暗黙の内に拘束・規定するものとしての社会文化的な背景を対象化する意味を再確認するうえで、参考になった。心理学は詳しくないが、過去に読んだヴィゴツキー、エンゲストローム、 […]

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想田和弘(2013)『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』岩波ブックレット.

想田和弘『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』を読了。現代の若者や日本人に対して「思想信条の自由」とか「恐怖政治」等と言っても効き目がない感もあり、「紋切型ではない、豊かでみずみずしい、新たな言葉」を紡がないといけ […]

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富永京子(2019)『みんなの「わがまま」入門』左右社.

富永京子『みんなの「わがまま」入門』を久しぶりに再読了。中高生目線に届きそうなワードチョイス、具体的でユーモアもある事例選び(例:クリスマス粉砕デモ)、それでいて多くの人が抱えている葛藤を絶妙に描写するタッチが素晴らしい […]

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山岡 淳一郎(2016)『長生きしても報われない社会:在宅医療・介護の真実』ちくま新書.

山岡淳一郎『長生きしても報われない社会』を読了。暗めの本だが、介護や高齢者ケアをめぐる現実を知るうえでの情報として(仮に煽り気味な部分があるとしても)参考になる。やはり、国民年金だけで生活する苦しさを意識させられた。高齢 […]

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飯田高他顕著(2023)『世の中を知る、考える、変えていく: 高校生からの社会科学講義』有斐閣.

飯田高他編著『世の中を知る、考える、変えていく』を読了。高校生向けに、テーマ別(「環境」「貧困」「テクノロジー」「ジェンダー」)で、社会科学の諸学問の関心とアプローチを述べる構成が面白い。経済学と社会学の対比が際立ってい […]

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新しい本は出版されました。

『メイキング・シティズン』が出版されました。(翻訳と解説を少し担当しました。) 本書の学術的な意義があるのはもちろんですが、特に注目されるべきは本書の読みやすさにある気がします。学校の文脈、教師や生徒の心理描写、実践の具 […]

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野中郁次郎・紺野登(1999)『知識経営のすすめ: ナレッジマネジメントとその時代』ちくま新書.

野中郁次郎・紺野登『知識経営のすすめ』を読了。本書の出版後の情報技術の進展もあり、今の最新情報ではないのかもしれないが、勉強になった。教育畑の自分にとって「知識とは何か」「個と集団の関係」あたりに絶えず興味惹かれた。 知 […]