読書メモ

ジェームス・V・ワーチ著:田島信元他訳(2004)『心の声 新装版: 媒介された行為への社会文化的アプローチ』福村出版.

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ジェームス・ワーチ『心の声』を読了。 私たちの選択を暗黙の内に拘束・規定するものとしての社会文化的な背景を対象化する意味を再確認するうえで、参考になった。心理学は詳しくないが、過去に読んだヴィゴツキー、エンゲストローム、プラグマティズム、ベイトソン、ベラーあたりの関連書の記憶がだいぶ補助線になってくれた感がある。

個人的には、「媒介手段」に関するキーボードの例のように、行為者にとって媒介手段が意識・認識されてないことがあるという話はよく分かる。全体的に、マクロな文脈とミクロな実践文脈との往還のスケール感の違いを考えさせられた。

ベラーの『心の習慣』に出てくる二つの言語の話や、最後に出てくる合理性、再生産の議論の話と比べて、日常の発話や教室での談話分析の事例にややギャップを感じる感もあった。が、「社会的、文化的、歴史的」といわれる広い文脈理解の問題と、教育研究的な営みとの接続や往還の重要性は再認識できた。

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