読書メモ

水野直樹・駒込武・藤永壮編著(2001)『日本の植民地支配: 肯定・賛美論を検証する』岩波書店.

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水野直樹他編『日本の植民地支配: 肯定・賛美論を検証する』を読了。肯定・賛美論の誤りを指摘することに力点が置かれているが、解釈の多面性を示し、あえて歯切れ悪く論じている箇所も。約60ページ、20個の問いでまとめる苦労が推察される。参考文献が是非とも読みたくなる。

本書を読んだ上で、各論点について「賛否ある」と、論争があるように捉えていいか。歴史を学ぶ価値は何なのか。そういう問いを読者に突きつけてくる。おそらく自分の歴史観を持ち語るためには本書だけでは足りない。本書が、そういう探究心と知的謙虚さの世界に読者を促している気もした。

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