読書メモ

志葉玲(2020)『13歳からの環境問題:「気候正義」の声を上げ始めた若者たち』かもがわ出版.

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

13歳からと書かれているタイトルですが、13歳から取り組める環境問題対策について、様々に論じている本だと感じました。
様々な環境問題の概要も分かりやすく、同時にそれらの問題と向き合う若者の姿が随所に紹介されており、読者にあなたにもできる!と訴えかけてくるエネルギーを感じました。

本書にとって重要な概念が「気候正義」です。以下のように述べられています。

グレタさんたち、温暖化の防止を求める子ども・若者たちの訴えにより世界に広まっているのが、「気候正義」という概念です。気候正義とは何か。分かりやすく言うならば、温暖化を促進させてきた国々や世代が、自らの責任として温暖化対策に取り組むこと、とも言えるでしょう。(pp.19-20.)

Friday For Future(未来のための金曜日)の活動をはじめ、世界各国の若者が温暖化防止への具体的な行動を起こしていった経緯が説明されています。
また、消費者として可能な社会運動についても様々に紹介されています。
例えば、石炭産業や化石燃料の産業に日本の銀行が世界的にも多く融資している点が紹介されていますが、そのあとに、化石燃料からの融資引き上げを呼びかける「ダイベストメント」が紹介されています。
ダイベストメントとは、「元々は、戦争や環境破壊、人権侵害などを促進する倫理的に問題のある国家や企業、事業などから投資を引き上げること。近年では、地球温暖化防止のための、化石燃料関連事業、とりわけ石炭関連事業からの投資の撤退を呼びかける動きが国際的に高まっています。」(p.59.)と説明されています。

また、「石炭火力にお金を使わない銀行を選ぼう」と題して、個人にもできるダイベストメントが紹介されており、ステップ1:宣言する、ステップ2:選ぶ、ステップ3:報告する、などの活動が紹介されています(pp.62-63.)。

また、食生活と環境破壊との関係が語られる中で、「肉を食べ過ぎることの問題」(p.126.)が何度も指摘されていました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

English

コメントを残す

*

CAPTCHA