
「実のところアマゾンの森は減ってなどいない」(p.18.)
「科学者たちは合意などしていない。人間活動が温暖化を激しく進めているという叫びに、根拠はほとんどないのだから。」(p.23.)
「名だたる気候学者も、CO₂濃度がいまの2倍や3倍になったところで、地球の気候や気温にほとんど影響はないとみる。」(p.56.)
「南極は明確な寒冷化傾向にあり、氷もじわじわ増えている。」(p.69.)
「強い竜巻の発生数は、1950年代から減っている。」(p.192.)
などなど、地球温暖化の懐疑論を展開している本です。
アル・ゴアの映画『不都合な真実』(1・2)に本書の各所で批判がなされており、映画を2作観てから、この本を読んだときの、コントラストの強烈さはすごいです。
(もちろん、私の場合は、わかった上で、本書を選んで読んではいますが…。)
読んでいて思ったのは、本書を読むと、本書の主張で参照・引用されている人物の詳細、傾向性をもう少し詳しく知りたいなと思ったり、データの解釈を自分で確かめたくなる感覚が、いわゆる教科書的な本以上に湧いてくる点です。
その意味では、読んだ後の探究意欲をそそる側面があります。
ただ、こういう動機づけによって安易にネット検索していった先に、どういう状況があるのか、私自身確認できずにいます。特にSNSなどを利用すると危険な感じはします。
同時に、本当にこの種の議論を自分なりに納得しながら進むためには、私自身がもっと自然科学の科学研究にも距離感を近づけて、何が妥当な意見なのかをかぎ分けるような感覚を育てていきたいと改めて感じました。