読書メモ

越智道雄(2013)『カリフォルニアからアメリカを知るための54章』明石書店.

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越智道雄『カリフォルニアからアメリカを知るための54章』を読了。情報量は豊富な本なのだが、正直かなり癖の強い印象を持った。ノーキャル(北カリフォルニア)とソーキャル(南カリフォルニア)、サンフランシスコとロサンゼルスの対比をはじめ、同州の豆知識と分析が並ぶ。

基本は州内各地の特徴を説明しているが、シリコンバレーやハリウッドなどの裏話や、アジア系、ラティーノ、アフリカ系…等々の多様なエスニシティが住む地域の逸話など論点は多い。それも、濃いめの政治事情、ギャングの争い、殺人事件を含め、ギリギリのジョークとユーモアが炸裂している。

ただ、それゆえに、通り一遍な説明よりも、各段にリアリティがわき、個人的には楽しんで読んだ。私の勝手な印象で、カリフォルニアはリベラルな州という印象を持っていたが、本書を読むと、保守派の影響力も大きく、何より大きな経済規模と多様なエスニシティが織りなす州政治の難しさを感じた。

あと、本書は映画紹介の本かと思えるくらい、多様な映画が紹介されていた。外国理解に映画が有力だということを象徴しているのかもしれない。気になる作品も多数あってリストアップしたので、機会を見て視聴してみたい。地域に絞って外国理解をするアプローチの醍醐味を感じる本でもあった。

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