ジェームス・ワーチ『心の声』を読了。 私たちの選択を暗黙の内に拘束・規定するものとしての社会文化的な背景を対象化する意味を再確認するうえで、参考になった。心理学は詳しくないが、過去に読んだヴィゴツキー、エンゲストローム、 […]
読書メモ
想田和弘(2013)『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』岩波ブックレット.
想田和弘『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』を読了。現代の若者や日本人に対して「思想信条の自由」とか「恐怖政治」等と言っても効き目がない感もあり、「紋切型ではない、豊かでみずみずしい、新たな言葉」を紡がないといけ […]
富永京子(2019)『みんなの「わがまま」入門』左右社.
富永京子『みんなの「わがまま」入門』を久しぶりに再読了。中高生目線に届きそうなワードチョイス、具体的でユーモアもある事例選び(例:クリスマス粉砕デモ)、それでいて多くの人が抱えている葛藤を絶妙に描写するタッチが素晴らしい […]
山岡 淳一郎(2016)『長生きしても報われない社会:在宅医療・介護の真実』ちくま新書.
山岡淳一郎『長生きしても報われない社会』を読了。暗めの本だが、介護や高齢者ケアをめぐる現実を知るうえでの情報として(仮に煽り気味な部分があるとしても)参考になる。やはり、国民年金だけで生活する苦しさを意識させられた。高齢 […]
飯田高他顕著(2023)『世の中を知る、考える、変えていく: 高校生からの社会科学講義』有斐閣.
飯田高他編著『世の中を知る、考える、変えていく』を読了。高校生向けに、テーマ別(「環境」「貧困」「テクノロジー」「ジェンダー」)で、社会科学の諸学問の関心とアプローチを述べる構成が面白い。経済学と社会学の対比が際立ってい […]
野中郁次郎・紺野登(1999)『知識経営のすすめ: ナレッジマネジメントとその時代』ちくま新書.
野中郁次郎・紺野登『知識経営のすすめ』を読了。本書の出版後の情報技術の進展もあり、今の最新情報ではないのかもしれないが、勉強になった。教育畑の自分にとって「知識とは何か」「個と集団の関係」あたりに絶えず興味惹かれた。 知 […]
安井俊夫(1985)『学びあう歴史の授業:知る楽しさを生きる力へ』青木書店.
安井俊夫『学びあう歴史の授業』を読了。楽しい授業、主権者を育てる授業、共感を大切にする授業など、著者のこだわりが絡まり合い、読みごたえがある。改めて読んで、著者が、具体的な当時の人の視点に立って、その時代の「しくみ」を捉 […]
朱喜哲(2024)『100分de名著 ローティ「偶然性・アイロニー・連帯」』NHK出版.
朱喜哲『100分de名著 ローティ「偶然性・アイロニー・連帯」』を読了。前回読んだ伊藤(2016)では、ローティの文化相対主義的(ある意味で自文化中心的)な側面が印象に残ったが、本書ではその捉えから論点が広がり、学びが多 […]
村上靖彦(2021)『ケアとは何か:看護・福祉で大事なこと』中公新書.
村上靖彦『ケアとは何か』を読了。最近、「ケア」という言葉を聞く機会が増えたが、本書における「ケア」の場面は、高齢者介護、重度の障害、虐待、暴力、貧困など、多様な事例が並び、非常に深刻な場面描写も多い。当事者が不条理にぶつ […]
唐木清志編(2023)『社会科の「問題解決的な学習」とは何か』東洋館出版社.
唐木清志編『社会科の「問題解決的な学習」とは何か』を読了。半分読んで積読になっていた。編者以外に12人の論考が載っているが、実践の示し方や主張の力点の置き方が多様で、その書きぶりの多様性自体が興味惹かれる。(例えば、問題 […]
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