最近読んだ本の感想メモの情報です。(一部のみ掲載しています。) 2025年 【本19】中島岳志(2017)『親鸞と日本主義』新潮社. 【本18】中島岳志(2021)『思いがけず利他』ミシマ社. 【本17】小森陽一(200 […]
読書メモ
小森陽一(2001)『ポストコロニアル』岩波書店.
『ポストコロニアル』を読了。刺激的な本だった。 戦前、戦後の日本を植民地主義の視点から考察した本。本書の最重概念の一つが「自己植民地化」だと私は理解した。自国の領土確保のために自国の制度や文化、国民の発想を、欧米という他 […]
古川光弘(2022)『有田和正に学ぶ発問・授業づくり』黎明書房.
https://amzn.asia/d/32BdW11 『有田和正に学ぶ発問・授業づくり』を読んだ。有田氏の教材・授業開発研究所の事務局を務めた著者が、有田氏の授業論の特徴を論じた本。代表的な実践や考え方の紹介がなされて […]
安藤昭子(2024)『問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する』ディスカヴァー・トゥエンティワン.
https://amzn.asia/d/bTcLzs2 『問いの編集力』を読んだ。松岡正剛氏に師事し、編集工学を専門とする著者。探究が生まれる最初の疑問はどのように始まるのか?を様々な視点から論じている。 「「問う」とい […]
吉見俊哉(2007)『親米と反米:戦後日本の政治的無意識』岩波新書.
https://amzn.asia/d/42l2PAc 『親米と反米』を読んだ。戦後日本の体制・文化が基本的には親米的なものであったとした上で、「『親米』日本」が歴史的に形成される経緯や、戦後史上での反米意識と親米意識の […]
谷口雄太(2021)『分裂と統合で読む日本中世史』山川出版社.
https://amzn.asia/d/2KVliLg 『分裂と統合で読む日本中世史』を読んだ。歴史学研究において、網野善彦氏の解釈が出てきた研究史的文脈やそのインパクト、その後の中世史研究の動向を大まかに把握する上で大 […]
日本教師教育学会監修(2024)『大学における教員養成の未来: 「グランドデザイン」の提案』学文社.
https://amzn.asia/d/chyPRbI 『大学における教員養成の未来』を読んだ。実践的指導力の育成はもとより、教職コアカリキュラムの策定などが進む中で、大学における教員養成のビジョン、更にいえば、教育学の […]
デレック・ヒーター著:田中俊郎・関根政美訳(2012)『市民権とは何か』 (岩波人文書セレクション) 岩波書店.
https://amzn.asia/d/38zuF90 『市民権とは何か』を読みました。何度も読み直してしまう本。市民性の教育の歴史を考える上で、古代から続く共和主義的な市民権の論点と後発する自由主義的な市民権の交差する […]
小国喜弘(2023)『戦後教育史:貧困・校内暴力・いじめから、不登校・発達障害問題まで』中公新書.
『戦後教育史』を読んだ。戦後教育史を、いくつかのトピック的な視点から論じている。現代史も手厚い内容。 戦後初期の教育を支える背景の混乱、困難さが伝わってくる記述が多い。孤児、浮浪児、減らない身売りの話(p.43.)はその […]
黒澤英典(2006)『私立大学の教師教育の課題と展望:21世紀の教師教育の創造的発展をめざして』学文社.
https://amzn.asia/d/7ThsiRf 『私立大学の教師教育の課題と展望』を読んだ。私立大学の教職課程改革に尽力してきた著者が、戦後の教員養成政策・制度を様々な角度から論じ、かつ、1988年、1998年の […]
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