
NPO法人カタリバを中心として、全国に展開されるルールメイキングプロジェクトについて、2022年時点の展開や考え方、実践の具体などが書かれた本です。
校則を変える自体が目的ではなく、あくまでも学校の民主主義の土台を作ることである、という意思が各所に感じられます。(ルールメイキングプロジェクトという名前で、校則を変えることが目的であるかのように誤解されることがあるようです。)
「どうせ変わらないと思っていました。けど、やろうと思えば”校則”を変えるという大きなこともできるることがわかりました。」(p.6.)という生徒の認識の変化が実践の記録やインタビューの記録を通して垣間見ることができます。
同時に、特に印象的なのは教師側の認識変化についてです。「予定調和をつくらない」(p.61.)や、「任せても大丈夫だな、みたいなのを思うことが結構ありました。」(p.132.)など、教師側の認識が変わっていく過程に、このプロジェクトの意義の一つを感じて読んでいました。
教師の中ににある意見の違いが顕在化することを教師自身が恐れていることもあるし、教師自身が校則が厳しすぎるのではないかと感じていることもある。そういう意味で、教師にとってのチャレンジでもあるのだなと思いました。
校則改訂にむけての生徒自身が調査をする中で、企業や地域の人々の髪形や服装に対する印象が予想と違ったりするケースも面白かったです。自分たちにとって一番身近で切実に感じる課題を調べて解決していくプロセスは、プロジェクト(学習)そのものだなとも思いました。そういう意味でも、校則ありき、ではないですね。