読書メモ

読書メモ

伊藤邦武(2016)『プラグマティズム入門』ちくま新書.

伊藤邦武『プラグマティズム入門』を読んだ。良い本だと感じたのだが、私の理解度は心許ない。また再読したい。私の知識不足もあり、どちらかというとローティが出てくるところまでは話が分かりやすく(理解したことを意味しない)、それ […]

読書メモ

小山聡子(2017)『浄土真宗とは何か:親鸞の教えとその系譜』中公新書.

小山聡子『浄土真宗とは何か』を読了。自己の努力による修行ではなく、念仏を唱え、他力による極楽往生の可能性を説いた親鸞。その本人や弟子、後継者たちの思想を分析して、弟子はもとより親鸞本人も「他力」のみに振り切って考えてはい […]

古典メモ

片上宗二(1985)『社会科授業の改革と展望:「中間項の理論」を提唱する』明治図書.

片上宗二『社会科授業の改革と展望』を読了。現代的示唆に富む本だと感じた。今も、「・・なのになぜ~~なのか」のようにして、生徒の認知的な不協和や驚きを誘い、そこからなぜ型の授業を展開する授業論は一定の人気がある。ただ本書は […]

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市川力(2023)『知図を描こう:あるいてあつめておもしろがる』岩波書店.

市川力『知図を描こう』を読了。来年度の授業に使えそう!自分の「好き」を見つけるのが難しいというのは共感するし、「なんとなくセンサー」をキーワードにフィールドワークで好奇心を掘り起こし広げていく感じが素晴らしい。後半に、集 […]

読書メモ

坂井俊樹編(2022)『〈社会的排除〉に向き合う授業:考え話し合う子どもたち』新曜社.

坂井俊樹編『〈社会的排除〉に向き合う授業』を読了。2/3読んで積読だった。個人的には、「シリア内戦と報道」の授業が印象に残ったが、対立する意見を含め、生徒の多様な本音的な意見が出ることに価値があり、その上でこそ生徒の思考 […]

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山岸敬和(2014)『アメリカ医療制度の政治史:20世紀の経験とオバマケア 』名古屋大学出版会.

山岸敬和『アメリカ医療制度の政治史』を読んだ。前半で20世紀前半の医療制度の論争史を扱い、後半に通称オバマケアの導入過程を分析している。本書導入で、日本の社会保障論議は財政や短期的な問題解決の議論が中心で、米国のように国 […]

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河合優子(2023)『日本の人種主義:トランスナショナルな視点からの入門書』青弓社.

河合優子『日本の人種主義』を読了。戦前戦後で創られる日本の「「民族」を「空洞化」させたアイデンティティ」「根無しの単一民族観」という話、ハーフの意味が非歴史化・脱政治化されていく過程、「アジア系ハーフ」の不可視化がされて […]

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メイ・M・ナイ著:小田悠生訳(2021)『「移民の国アメリカ」の境界:歴史のなかのシティズンシップ・人種・ナショナリズム』白水社.

メイ・M・ナイ『「移民の国アメリカ」の境界』を読了。アジア、メキシコ、フィリピン等からの移民に注目し、合法/非合法の境界や、市民/非市民の境界が揺れ動く様子を詳述する。「文化的シティズンシップ」の話や、市民権とシティズン […]