中村百合子『占領下日本の学校図書館改革』を読了。戦後初期の学校図書館改革について、主にアメリカ側の影響と日本側の主体性の問題、戦前戦後の学校図書館教育の思想的な繋がりに焦点が当てられている。戦前の遺産や日本側の主張も多く […]
読書メモ
佐々木てる編著(2016)『マルチ・エスニック・ジャパニーズ:○○系日本人の変革力』明石書店.
佐々木てる編著『マルチ・エスニック・ジャパニーズ』を読了。「○○系日本人」という枠組みでの多様なエスニシティの可能性を模索した本。やや独特な枠組み設定なのかもしれないが、「日本人」の同質的なイメージを内外から問い直す試み […]
Steffes T. L. (2012). School society and state : a new education to govern modern america 1890-1940. University of Chicago Press.
目次は以下の通りです。 – Introduction– Urban School Reform Professionalization and the Science of Education&# […]
谷川彰英(1984)『地名に学ぶ―身近な歴史をみつめる授業』黎明書房
谷川彰英『地名に学ぶ』を読了。新宿、世田谷をはじめ、様々な地名に関わる社会科授業が提案、実践されている。全国で実施できうる地名授業の構想や大学教員の開発研究のあり方を示すなど刺激的。教材研究への愛と、楽しげな実践記録の描 […]
木下 理仁(2019)『国籍の?(ハテナ)がわかる本─日本人ってだれのこと? 外国人ってだれのこと?』太郎次郎社エディタス.
木下理仁『国籍の?(ハテナ)がわかる本』を読了。「○○人」の語をめぐる論点が整理されてる。例えば「日本人」「日本国民」の違い。様々な国の人が考える「○○人」の条件。国際結婚や子供の国籍(二重国籍含む)。日本で起こりやすい […]
今尾 恵介(2016)『地図で解明! 東京の鉄道発達史』ジェイティビィパブリッシング.
今尾恵介『地図で解明!東京の鉄道発達史』を読了。東京の勤め人が増え、宅地が増え、人口が増え、ホワイトカラーや大学が増え、観光が増え…といった20世紀の歴史が鉄道史と路線図で学べる本。小田急ユーザーとして、「いっそ小田急で […]
久保園梓(2023)『米国シカゴの市民性教育:子どものエンパワメントの視点から』東信堂.
久保園梓『米国シカゴの市民性教育:エンパワメントの視点から』を読了。実践とその政策的、理論的な背景を、現地調査の知見を踏まえ丁寧に論じている。個人的には、生徒が自分の声を発し、社会を分析し、協働するためのスキルの保障とサ […]
千葉雅也・山内朋樹・読書猿・瀬下翔太(2021)『ライディングの哲学:書けない悩みのための執筆論』星海社新書.
実用本ではないが、執筆の負荷を緩和してくれそうなノウハウが沢山あった。ただ、インプットからアウトプットの変換に苦労したり、何度も赤入れをして自分の意見を言語化する自分のスタイルとは少しニーズが違ったかも。でも、「書くこと […]
ジェニファー・ラトナー=ローゼンハーゲン著:入江哲朗(2021) 『アメリカを作った思想:500年の歴史』筑摩書房.
『アメリカを作った思想』を読了。ヨーロッパとの差別化を目指し、先住民を他者化することで「アメリカらしさ」を整えていく過程が印象に残る。前提として、アメリカに特別感を当事者らが期待しており、保守化も、矛盾への自己批判も、ア […]
鈴木敏夫(2023)『スタヂオジブリ物語』集英社新書.
鈴木敏夫『スタジオジブリ物語』を読了。各作品の企画経緯や途中の紆余曲折が描かれている。特定作品に絞ると物足りなさもあるが、通史の魅力もある。あくまで作品を子どもに届けたいという想いが全体に感じられ、私自身が分かりやすい解 […]
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