『「新しい国民皆保険」構想』を読了。50年で3割も減る計算になる人口。複雑すぎて分かりづらい社会保障制度の問題を念頭に置きつつ、あくまで社会保障全体の解決案を示そうという姿勢を感じた。日本の社会保障システムは、保守レジー […]
メモ
伊藤昌亮(2012)『デモのメディア論: 社会運動社会のゆくえ』筑摩書店.
『デモのメディア論』を読了。「デモ」のイメージを何度か揺さぶられた。本書の前提として、2011年以後の反原発デモをはじめ、1960~70年代以来の高まりが起こっており、「社会運動社会」が到来していること、現代のデモが一般 […]
加野佑弥(2024)『大学における能動的シティズンシップ教育の導入: 社会/政治参加へのセルフ・エフィカシー』法律文化社.
『大学における能動的シティズンシップ教育の導入』を読了。実践、政策、国際比較、質的研究など幅広くなされている。特に後半の質的研究で被調査者である学生の分析がなされる際に、変化した点、しなかった点、葛藤など非常に具体的で、 […]
【映画41】『おいしいコーヒーの真実』
映画『おいしいコーヒーの真実』を観た。支援を受けるよりも自立がしたい。そのためには貿易が必要だ、という現地の人々の声が印象に残る。アメリカの街中でコーヒーを飲む人々の姿が、この作品では痛々しく見える。消費者へ画面越しに訴 […]
櫻井芳雄(2023)『まちがえる脳』岩波新書.
櫻井茂雄『まちがえる脳』を読了。脳内の意思決定が「究極の民主主義」(p.59.)だという点に衝撃を受ける。ニューロン同士の発火の連鎖の集合で意思が決まっていくというイメージを完全には掴み切れないが、見方が変わった気がする […]
ジェームス・V・ワーチ著:田島信元他訳(2004)『心の声 新装版: 媒介された行為への社会文化的アプローチ』福村出版.
ジェームス・ワーチ『心の声』を読了。 私たちの選択を暗黙の内に拘束・規定するものとしての社会文化的な背景を対象化する意味を再確認するうえで、参考になった。心理学は詳しくないが、過去に読んだヴィゴツキー、エンゲストローム、 […]
想田和弘(2013)『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』岩波ブックレット.
想田和弘『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』を読了。現代の若者や日本人に対して「思想信条の自由」とか「恐怖政治」等と言っても効き目がない感もあり、「紋切型ではない、豊かでみずみずしい、新たな言葉」を紡がないといけ […]
富永京子(2019)『みんなの「わがまま」入門』左右社.
富永京子『みんなの「わがまま」入門』を久しぶりに再読了。中高生目線に届きそうなワードチョイス、具体的でユーモアもある事例選び(例:クリスマス粉砕デモ)、それでいて多くの人が抱えている葛藤を絶妙に描写するタッチが素晴らしい […]
山岡 淳一郎(2016)『長生きしても報われない社会:在宅医療・介護の真実』ちくま新書.
山岡淳一郎『長生きしても報われない社会』を読了。暗めの本だが、介護や高齢者ケアをめぐる現実を知るうえでの情報として(仮に煽り気味な部分があるとしても)参考になる。やはり、国民年金だけで生活する苦しさを意識させられた。高齢 […]
中央大学法学部編(2016)『高校生からの法学入門』中央大学出版部.
中央大学法学部『高校生からの法学入門』を読了。出産場面で刑法と民法の違いを語るのには驚いた。その他、「法人」の存在の面白さを語る章や、ヘイトスピーチ規制に反対する章、日本の所有権の意識の問題点を指摘する章、いじめを刑法の […]
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