本の帯に、鈴木寛先生が「新学習指導要領のベースにある考えを完全理解できる必読の書」と書かれています。実際、読んでいて、新学習指導要領の文言を想起する場面が何度もありました。 目次は以下の通りです。(カッコ内は章内の節です […]
読書メモ
木村元編著(2020)『境界線の学校史-戦後日本の学校化社会の周縁と周辺-』東京大学出版会.
戦後日本の学校史の中には、「学校的なもの」「学校的ではないもの」だったり、「学校で学ぶべきもの」「学校で学ぶべきでないもの」など、様々な境界線が引かれてきました。 本書はそのような、「周縁・周辺の学校群さらには学校教育の […]
中平一義編(2020)『法教育の理論と実践-自由で公正な社会の担い手のために―』現代人文社。
法教育について、理論的な考え方を押さえつつ、単元計画やワークシートレベルの実践的な教材まで提示してくれている、大変ありがたい本です。 私自身、法教育に詳しいわけではないのですが、本書で提唱している「動態的な法教育」の重要 […]
ジェラード・ディランディ著:山之内靖・伊藤茂訳(2007)『コミュニティ―グローバル化の社会理論と変容-』
コミュニティに関わる理論について、包括的に扱った一冊。 翻訳されたのは、2003年に出版された第1版。既に第3版まで出ているようで、訳本は最新版ではないのですが、学べる点は非常に多かったです。 ディランディは『グローバル […]
ブレイディみかこ(2019)『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』新潮社。
ブレイディみかこ著『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)を今頃になって読みました。完全に乗り遅れた感は否めませんが。。 https://www.shinchosha.co.jp/book/352681/ […]
セイラ・ベンハビブ著:向山恭一訳『他者の権利-外国人・居留民・市民-』法政大学出版局(2006年訳、2014年新装版)。
外国人の権利がどこまで認められるべきか、どうすれば認めうるのかについて論じた本です。 著者自身は、外国人の権利が最大限に認められるべきという立場ではあるものの、主権国家のあり方と、外国人の権利保障の両立の難しさについても […]
ハリー・C・ボイド著:小玉重夫監修:堀本麻由子・平木隆之・古田雄一・藤枝聡監訳(2020) 『民主主義を創り出す―パブリックアチーブメントの教育-』東海大学出版部.
今年の三月に出た本ですが、勉強になりました。 ハリー C.ボイト氏と共著者による「Awakening Democracy Through Public Work」(Vanderbilt University Press, […]
築地久子(1987) 『生きる力をつける授業―カルテは教師の授業を変える―』(社会科の初志をつらぬく会(個を育てる教師のつどい)編)黎明書房.
児童が勝手に話し合いをはじめて、勝手に席を立ちあがり、似た考えの人同士で作戦会議を始める。何を今日話し合いたいかも場合によっては児童が決める。著者は、授業中に児童が自由に教室を動き回ることを認めています。 築地先生と […]
レイブ&ウェンガー著:佐伯胖訳(1994) 『状況に埋め込まれた学習―正統的周辺参加―』産業図書.
大変有名な本なのですが、久しぶりに再読する機会がありました。少しメモ。 本書は、あらゆる学習を、何らかの実践共同体への参加という社会的実践だと捉えます。この実践共同体への参加というイメージがしやすいのは、いわゆる徒弟 […]
ガード・ビースタ著:藤井他訳(2016) 『よい教育とはなにか―倫理・政治・民主主義―』
以下、過去に読んだ感想メモを掘り起こして記録しています。 本書は、読みやすい内容ばかりではないですが、様々な問題提起をしています。 例えば、本書は学習論が先行する教育学への批判の書とも読めます。 なぜ「教育論」より「学習 […]
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