片上宗二『社会科授業の改革と展望』を読了。現代的示唆に富む本だと感じた。今も、「・・なのになぜ~~なのか」のようにして、生徒の認知的な不協和や驚きを誘い、そこからなぜ型の授業を展開する授業論は一定の人気がある。ただ本書は […]
読書メモ
市川力(2023)『知図を描こう:あるいてあつめておもしろがる』岩波書店.
市川力『知図を描こう』を読了。来年度の授業に使えそう!自分の「好き」を見つけるのが難しいというのは共感するし、「なんとなくセンサー」をキーワードにフィールドワークで好奇心を掘り起こし広げていく感じが素晴らしい。後半に、集 […]
坂井俊樹編(2022)『〈社会的排除〉に向き合う授業:考え話し合う子どもたち』新曜社.
坂井俊樹編『〈社会的排除〉に向き合う授業』を読了。2/3読んで積読だった。個人的には、「シリア内戦と報道」の授業が印象に残ったが、対立する意見を含め、生徒の多様な本音的な意見が出ることに価値があり、その上でこそ生徒の思考 […]
山岸敬和(2014)『アメリカ医療制度の政治史:20世紀の経験とオバマケア 』名古屋大学出版会.
山岸敬和『アメリカ医療制度の政治史』を読んだ。前半で20世紀前半の医療制度の論争史を扱い、後半に通称オバマケアの導入過程を分析している。本書導入で、日本の社会保障論議は財政や短期的な問題解決の議論が中心で、米国のように国 […]
日本民間教育研究団体連絡会編(1977)『日本の社会科三十年』民衆社.
日本民間教育研究団体連絡会編『日本の社会科三十年』を読了。教科研、日生連、歴教協を含む7団体が日本の戦後社会科の30年間を総括した内容。最後の座談会を含め、立場ごとで主張の差はあるが、最初の社会科学習指導要領(1947) […]
河合優子(2023)『日本の人種主義:トランスナショナルな視点からの入門書』青弓社.
河合優子『日本の人種主義』を読了。戦前戦後で創られる日本の「「民族」を「空洞化」させたアイデンティティ」「根無しの単一民族観」という話、ハーフの意味が非歴史化・脱政治化されていく過程、「アジア系ハーフ」の不可視化がされて […]
メイ・M・ナイ著:小田悠生訳(2021)『「移民の国アメリカ」の境界:歴史のなかのシティズンシップ・人種・ナショナリズム』白水社.
メイ・M・ナイ『「移民の国アメリカ」の境界』を読了。アジア、メキシコ、フィリピン等からの移民に注目し、合法/非合法の境界や、市民/非市民の境界が揺れ動く様子を詳述する。「文化的シティズンシップ」の話や、市民権とシティズン […]
さくらももこ(2001)『もものかんづめ』集英社
さくらももこ『もものかんづめ』を読了。著者の周りの出来事の数々も驚きだが、著者の洞察力と表現力が際立つ。とにかく比喩表現の種類が豊富で、不謹慎なのに嫌味のない笑いを誘うバランス感。今思えば、日曜夜のサザエさんとちびまる子 […]
倉石一郎(2014)『アメリカ教育福祉社会史序説: ビジティング・ティーチャーとその時代』春風社.
倉石一郎『アメリカ教育福祉社会史序説』を読了。本書を通読しきれてなかった自分を恥じる。学校が福祉機能化していくことの意味や、社会運動が制度化したり科学化や専門職化と交差した時のジレンマを実感する。田舎や南部の教育への指摘 […]
ジェニファー・ラトナー=ローゼンハーゲン著:入江哲朗訳(2021)『アメリカを作った思想:500年の歴史』ちくま学芸文庫.
目次は以下の通りです。 第1章 諸帝国の世界―コンタクト以前から一七四〇年まで第2章 アメリカと環大西洋啓蒙―一七四一年から一八〇〇年まで第3章 リパブリカンからロマンティックへ―一八〇〇年から一八五〇年まで第4章 思想 […]
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