2026年2月

読書メモ

おおたとしまさ(2025)『子どもの体験 学びの格差:負の連鎖を断ち切るために』文集新書.

「体験格差」の議論は最近盛んだし、それが総合学習や探究活動の実利的なメリット(入試含む)の裏返しとして語られたりもする。本書の主張に全て同意した訳ではないが、体験の話を能力主義や格差問題だけに回収せずに、地域づくりや社会 […]

読書メモ

アレクサンドラ・グージョン(2022)『ウクライナ現代史:独立後30年とロシア侵攻』河出新書.

ここ最近、ウクライナ戦争に関する本をいくつか読む中で、とりわけ私の理解が深まった本でした。ウクライナとロシアの両国の歴史認識の相違や地域ごとの状況の違いを、比較的フラットな立場からクリアに説明してくれています。「ウクライ […]

読書メモ

貴戸理恵(2018)『「コミュ障」の社会学』青土社.

タイトルと内容との間に若干のずれを感じたが、勉強になった。不登校・登校拒否の理由が分かりやすく連帯しやすかった時代から、抽象的で多様化する「生きづらさ」の時代へのシフトが生まれている点が印象に残った。不登校の支援の話を通 […]

読書メモ

武田緑(2021)『読んで旅する、日本と世界の色とりどりの教育』教育開発研究所.

著者が、国内外の様々な教育現場をまさに「旅」をして、その体験や関連する情報をまとめた本となっています。紹介される事例の中には、有名な事例も多いですが、本書の一番の魅力は、「自分も現場を見に(旅しに)行きたい!」と思わせて […]

読書メモ

藤原さと(2025)「こどもと民主主義をつくる:教育にできること』平凡社.

教育における民主主義であったり、民主主義へと繋がる教育のあり方とは何かという点を軸にしながら、世界各国の事例や、幼児期、小学校気、10代、成人の民主主義と教育の事例を論じるなど、非常に幅広い論点が包括されている。そういっ […]

読書メモ

南里悦史・井上豊久・緒方泉・上野景三編著(2010)『子どもの生活体験学習をデザインする』光生館.

子どもたちが生活の中で経験できる「生活体験」が減ってきていて、それを保障する環境や教育をしなければいけない、という点が本書全体を通して指摘されています。この「生活体験」という概念の捉え方が重要になりそうです。この本は「生 […]

洋書メモ

Craig Kridel, Robert V. Bullough Jr.(2007).Stories of the Eight-Year Study: Reexamining Secondary Education in America, State University of New York Press.

米国教育史においても著名な8年研究の再解釈を行った本です。8年研究は、歴代の先行研究でも著名であるものの、一面的なイメージで語られている部分が多いとされています。8年研究は、一般的には、1930年代に主に実施され、進歩主 […]

読書メモ

今村光章他(2016)『環境教育学の基礎理論:再評価と新機軸』法律文化社.

全体を通して、環境教育の学理論や原理論、学問論を問い直そうとする意識が随所に現われており、この分野の研究者・実践者のアイデンティティや葛藤を感じられる本になっている気がする。とりわけ印象に残ったのは、環境教育の持つ政治性 […]