読書メモ

田野 大輔(2025)『ファシズムの教室:なぜ集団は暴走するのか (朝日文庫)』朝日新聞出版.

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著者が、ファシズムが起こる様子を体感するような授業を実践していたことには驚いた。その授業構想の一部にもなっている映画『The Wave』もそのうち観てみたい。本書全体を通して、正論を振りかざしてファシズムを否定するだけでは解決には結びないこと、なぜファシズムに人々が魅了されてしまうのかという点まで理解しないといけないこと、などが強調されていた気がする。絶対的な「悪」のような存在を前にしたときに、感覚的にそれを全面拒否、全面否定してしまうことは経験的には分かる。でも、もう一歩踏み込んで、その悪の魅力を分析し、その上でのその悪の否定をせねばならないということだろうか。良くないと分かっていつつも、ダークサイドに踏み込んでいく人々を描いた様々な文学作品なども脳裏によぎる読後感だった。

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