
勉強になった。デジタルデータに関して私がこれまで読んでいた本は、「マイクロ・ターゲティング」のように、その影響の大きさや怖さを詳述するものが多く、その対抗策については簡単にしか書かれていないものが多かった。それに対し本書は、ビッグ・テックのデータ管理・AI技術の力が強大化する中で、個々人や市民社会が対抗・連帯しうる可能性を様々な事例をもとに示している。その点が非常に良かった。日本の法整備も社会運動も全体的にやや遅れているという点も含め、今後の日本がどうあるべきかを考えさせる良い材料になりそうな本だった。