読書メモ

加藤映子(2020)『思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』かんき出版.

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私自身、日々、子どもの寝かしつけの際に読み聞かせをする立場だが、本書を読んで色々と考える機会がありました。

本書では「ダイアロジック・リーディング」という方法が提案されています。ダイアロジック・リーディングとは、「子どもがどのように本を読み、内容をどう解釈すればいいのかを学べる読み聞かせ方法」(p.61.)であったり、「作品を分析的に見る行為」(p.59.)のような方法ともされます。
具体的は、読み聞かせの際に、「促進:本について何か発言をするように促進する」「評価:子供の発言に対して評価する」「拡張:子供の発言を拡張する」「反復:子供の理解を促進させえるために反復する」(pp.62-63.)などの手法を使い、対話をすることになります。
私の理解としては、絵本を読みながら、適宜、子どもの考えを聞いたり、子どもの発言に応答したり、語彙を増やして答えたりなどして、「言語」の中でも特に「思考力」「伝える力」を意識的に伸ばそうとしている方法、というイメージで捉えました。おそらく、読み聞かせの途中でガンガン子どもと対話をしながら読んでいく、そういう読み聞かせが想定されています。

同時に、絵本や読み聞かせ本を「教育の手段」として捉えるスタンスが徹底している本のように思えました。これ、おそらく立場の分かれるところだと思います。もう少し純粋に作品を味わえばいいのでは、と感じる人ももしかするといるかもしれません。

私自身、読み聞かせをするときに、「この次どうなると思う?」とか、「もしも自分がこの立場だったら、どういう行動する?」とか、そういう発問はすることがよくあります。ただ、おそらく、この本が想定している発問って、もっと作品内容を飛び越えて、子どもと色々と話をするようなことが想定されているようにも見えます。あくまでも言語を使う力を育てたい、という視点が強いからかもしれません。

面白いアプローチだなと思うと同時に、他の教育にも派生しそうな根深い論点を内在していそうな話だなと思いながら読みました。

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