『カリフォルニア・ナウ』を読了。カリフォルニア州の土地柄や歴史背景を知りたくて読んだ。時代を感じる描写もあるし、学問タッチな本でもないが、様々に感じるものがあった。
ラティーノの人々にとって「国境はアメリカとメキシコの間にひかれているわけではない。」(p.36,)「新大陸の国境には、近代の国家論や国境認識では割り切れない生活が流れているのである。」(p.58.)この意味を歴史的に様々に描き出している。
その他、カリフォルニアが段階的に変化していく描写もわかりやすい。入ってくる人々の種類(波)が変わることも指摘されていたが、第2次大戦の軍需産業の発展によって、カリフォルニアの経済や景色やプロスポーツ事情が一変したことを実は初めて知った。
この本を読むと、カリフォルニアの人々がアメリカで一番ビジネスに飢えているように読めるのだが、今の私のイメージと若干のズレもある気もして、その理由や背景などについて少しずつ学んで行きたいと思う。