読書メモ

戸谷 洋志(2023)『SNSの哲学: リアルとオンラインのあいだ』創元社

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『SNSの哲学』を読了。SNSに焦点を当て、承認、時間、言葉、偶然性、連帯のキーワードから論じている。一番印象に残ったのは、SNSによって、私的領域と公的領域の境目が曖昧になること。たわいのない個人の生活の話が、政治の話へと変化していく可能性が高まる装置となり得る。

その他、タイムラインが持つ「時間」に興味ひかれたた。投稿され、シェアされるものが、必ずしも「今」のものでないのに、私達がタイムラインに映るものを「今」だと感じてしまう状況は何を意味するのか。アルゴリズムの問題があるからこそ、紙新聞がもつ「偶然の出会い」が持つ意味も再認識しました。

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