2024年8月

読書メモ

飯田一史(2023)『「若者の読書離れ」というウソ: 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか』平凡社新書.

『「若者の読書離れ」というウソ』を読了。若者のイメージ、読書のイメージを揺さぶられる情報や、改めて考えたい論点も多かった。本書の主張としては、今の若者が読書をしない訳ではなく、むしろ読書量が増した点、多くの若者の読書離れ […]

読書メモ

神野直彦(2024)『財政と民主主義:人間が信頼し合える社会へ』岩波新書.

『財政と民主主義』を読了。一番印象に残るのは、タイトルにもある通り、本書が「財政とは、経済システムと政治システムの綱引きの場」と捉えていること。政治システムが私的所有権や、「お金儲けしてよい領域」を規定し、財政が社会統合 […]

読書メモ

浅羽通明(2006)『右翼と左翼』幻冬舎新書.

『右翼と左翼』を読了。「右翼と左翼って何ですか?」の問いに答えようとした本。特に現代において「右と左」が分からなくなっている原因を、世界史・日本史含め、様々な視点から考察。著者の言葉選びや主張に批判の声もありそうだが、考 […]

読書メモ

サトウタツヤ他編(2019)『質的研究法マッピング』新曜社.

『質的研究法マッピング』を読了。質的研究の多様性を把握できていない私には、とても良い量感の本だった。多様な研究方法を四象限のマトリックスに整理。構造と過程、実存性と理念性の軸で捉えている。 テキスト化されたデータを分析す […]

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ロビン・D・G・ケリー著:村田勝幸訳『「人種か、階級か」を超えて:大恐慌期アラバマにおけるコミュニストの闘い』彩流社.

『「人種か階級か」を超えて』を読了。理解度はイマイチで反省しきり。「人種や階級、ジェンダー、セクシュアリティなどを競合するカテゴリーではなく、連動するカテゴリーとして捉えるという見方や姿勢」というインターセクショナリティ […]

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南彰(2024)『絶望からの新聞論』地平社.

『絶望からの新聞論』を読了。現代の「新聞」というメディアの発信・役割の難しさや、権力に対抗する攻めた報道をすることの難しさについて、様々な視点から論じられている。一番印象に残るのは、著者が朝日新聞社を退社するまでの、同新 […]

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田中俊之(2019)『男子が10代のうちに考えておきたいこと』岩波ジュニア新書.

『男子が10代のうちに考えておきたいこと』を読了。男性学の視点から若い男性に問いかける本。「昨日寝てないわ~」「(試験前に)勉強してないわ~」の台詞は、自らの<男らしさ>を主張しているという話に思わず苦笑い。「進学校って […]

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齋藤眞宏他編(2024)『セルフスタディを実践する: 教師教育者による研究と専門性開発のために』学文社.

『セルフスタディを実践する』を読了。セルフスタディの特性は「協働的エンパワーメントである」(p.287.)という言葉が良い。セルフスタディにも様々に目的や方法があると実感。目的も、実践改善、価値観の探究、実践者集団の課題 […]