『高等学校 探究授業の創り方』を読了。高校の各教科が探究モデルと接触しながらどのように変化していくのかを、ざっと確認するのに良さそうな本でした。(高校教育と探究学習の接触は、教育史研究者としても興味ある話。)当然、教科や […]
2024年5月
佐藤浩章(2021)『高校教員のための探究学習入門―問いからはじめる7つのステップ』ナカニシヤ出版.
『高校教員のための探究学習入門』を読了。探究学習の基本プロセスを示し、関連書も紹介しつつの解説が分かりやすい。Q&Aがとても良かった。探究活動が調べ学習に終わらないために、生徒に提案・改善策を求める工夫。生徒がイ […]
【映画43】『プラトーン』
映画『プラトーン』を観た。オリバー・ストーン作。 アメリカ兵が現地住民に横暴する場面が辛い。同時に、兵士内の対立も含め、戦場で善悪の判断が出来なくなっていく様子が描かれる。最後に主人公が撃つ場面は驚いた。兵士の中に、アメ […]
溝上慎一他編(2018)『高大接続の本質:「学校と社会をつなぐ調査」から見えてきた課題』学事出版.
『高大接続の本質』を再読了。高校生を約10年間追跡する「10年トランジション調査」の結果報告とその考察結果から得られる提言や関係者の意見交換をまとめた本。一番強烈な主張は、高校でいくら勉強ができても、キャリア意識が弱いと […]
岡真理(2023)『ガザとは何か:パレスチナを知るための緊急講義』大和書房.
『ガザとは何か』を読了。「ガザ、それは実験場です」という言葉が強烈。全体を通し、イスラエルの方針は勿論だが、日本を含めた世界の主要メディアの報道を強く批判している。例えば、「憎しみの連鎖」「暴力の連鎖」という語で曖昧にし […]
ロジャース・ブルーベイカー著:佐藤成基・佐々木てる監訳『フランスとドイツの国籍とネーション:国籍形成の比較歴史社会学』明石書店.
『フランスとドイツの国籍とネーション』を読了。一般に、出生地主義のフランス、血統主義のドイツとして語られやすいが、両国の国籍制度の成立史や、背後にあるネーション概念の違い、論争の変遷を描いている。国籍を政治的、文化的な文 […]
【映画42】『キューポラのある街』
映画『キューポラのある街』を観た。1962年制作。埼玉県川口市が舞台。工業化と職人。組合の存在。志望校進学を断念して定時制高校進学を決める主人公(吉永小百合)。北朝鮮へ帰還する友人。苦しい中でも期待を抱き前進する登場人物 […]
山我哲雄(2014)『キリスト教入門』岩波ジュニア新書.
『キリスト教入門』を読了。キリスト教の歴史理解と現代理解の両方の上で勉強になった。キリスト教誕生時期に関して、本書は「歴史的イエス研究」の立場をとる。印象的だったのは、イエスを含む初期の指導者たちが、自分たちの信仰がユダ […]
前田麦穂(2023)『戦後日本の教員採用―試験はなぜ始まり普及したのか―』晃洋書房
『戦後日本の教員採用』を読了。「教員採用試験」の語は今では当たり前のように使われるが、そもそもこのような試験が普及したのはいつで、その目的はなんだったのか。日頃頻繁に見聞きするこの語の過去を辿る本書を読んで、歴史的アプロ […]
田中秀明(2023)『「新しい国民皆保険」構想:制度改革・人的投資による経済再生戦略』慶應義塾大学出版会.
『「新しい国民皆保険」構想』を読了。50年で3割も減る計算になる人口。複雑すぎて分かりづらい社会保障制度の問題を念頭に置きつつ、あくまで社会保障全体の解決案を示そうという姿勢を感じた。日本の社会保障システムは、保守レジー […]
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