富永京子『みんなの「わがまま」入門』を久しぶりに再読了。中高生目線に届きそうなワードチョイス、具体的でユーモアもある事例選び(例:クリスマス粉砕デモ)、それでいて多くの人が抱えている葛藤を絶妙に描写するタッチが素晴らしい。
ちょっとした行動や街中の風景のワンシーンが、社会を変えるきっかけになる。そんな想像力が重要だし、「社会を変えようとすること」の意味を広く捉えてよいのだと感じられる。真正面からではない小さな抵抗の事例紹介(例:OLの抵抗)や、よそ者だからこそできる価値など、同じく視野を広げてくれる。