【この授業の主なねらい】
1.学習指導案を作成する際のルールをしっかりと把握した上で、形式面でのミスが見られなくなること
2.社会科(公民科)教育の授業をする際に、教材研究や発問、板書などに関する基礎的なスキルを獲得し、模擬授業や学習指導案の形で表現できるようになること
3.他者の社会科授業を見た際に、自分なりの視点から問いを生み出し、自分の意見を述べたり、複数の代案を提起できるようになること
4.他者の授業作りや授業検討のプロセスに積極的に関与し、他者の授業観の形成や省察をするために貢献できるようになること
【授業計画】
第1回 ガイダンス(本授業のコンセプト、最終目標(ゴール)、14回のプロセスの共有)。模擬授業の趣旨説明。本や映画から授業アイデアを考える。
第2回 模擬授業に向けた学習指導案の相互検討会
模擬授業に向けてお互いが作成した学習指導案を持ち寄り、それぞれの授業構想について議論・検討を行いました。
第3回 模擬授業研究会の形式についての説明。第1週目の模擬授業
第3回目以降の授業は、模擬授業の実施とその研究会を行っています。
模擬授業は1人30分もしくは20分です。
本授業での模擬授業の運営における最大の特徴は、模擬授業をした翌週に、模擬授業研究会を実施する点にあります。
模擬授業と模擬授業研究会の流れ・趣旨をまとめると、以下の通りです。
(1)模擬授業者一人に対してサポーター役を2人設定し、サポーター役は、事前に担当者の模擬授業と指導案を見て、フィードバックをする責任を負う。
(2)模擬授業を実施する。だいたいは1日(1クラスごと)1人もしくは2人ぐらい。模擬授業中はサポートは生徒役にならずに、完全な授業観察者に徹して授業観察メモを取る。
(3)模擬授業後5日後までに、生徒役は模擬授業に対する感想レポートを書く。感想レポートのフォーマットなどは事前に指定しており、模擬授業に対してだけでなく、指導案全体を見て感想を書くように促している。(感想レポートを書く際には、「出来る限り、授業の代案となるアイデアを述べる」ことを強調しています。)
(4)生徒役からの感想レポートは全て一つの資料にまとめて、翌週の模擬授業研究会当日に配布する。その際に、各レポート内容に対して、斉藤が簡単なコメント(若干の価値づけ)を付記した形で、資料を配布する。
(5)授業者は、自分の授業の音声データを記録し、書き起こし資料を作成する。(次回の検討会で利用する。)
(6)模擬授業者とサポーターは振り返り会を実施し、模擬授業研究会の論点を立てる(斉藤と一度、確認の打ち合わせを行う)。サポーターは研究会当日に配布する「論点資料」を作成する。
(7)模擬授業研究会の司会・運営はサポーターが行う。模擬授業研究会の最初に授業者やサポーターの感想や問題意識を共有し、設定した論点に従って、議論を開始する。(模擬授業研究会の進行は基本的にサポーターに任せる。斉藤は時々しか介入・発言しない。)
(8)模擬授業研究会では、授業者とサポーター以外が、「この授業範囲で、自分だったらこの資料を用意する」と考える資料をA4一枚に印刷してきて、その場で何人かと共有する。(資料の持参は必須。後日、授業者に共有しています)
(9)模擬授業研究会の最後5分で、斉藤が各授業に対して感想レジュメを配って自分の意見を話す。
(10)模擬授業研究会の音声データを担当者が分析し、研究会でのやりとり・会話で良かったところを探してくる。次回の授業で、模擬授業研究会のハイライト報告を行う(「良い話し合いとは何か」を皆で模索・共有するため)。
(11)模擬授業者は、模擬授業研究会の翌週に振り返りレポートを提出する。
また、私は社会科・公民科教育法を4クラス担当しており、各クラスの履修者の人数によって、模擬授業の進度が異なります。また、模擬授業が早く一巡したクラスでは、学生の自主的な企画として、2回目の模擬授業をやったり、ビデオ視聴に基づく授業分析などをしています。
第4回 第1回目の模擬授業研究会。第2週目の模擬授業
第5回 第2回目の模擬授業研究会。第3週目の模擬授業
第6回 第3回目の模擬授業研究会。第4週目の模擬授業
第7回 第4回目の模擬授業研究会。第5週目の模擬授業
第8回 第5回目の模擬授業研究会。第6週目の模擬授業
第9回 第6回目の模擬授業研究会。第7週目の模擬授業
第10回 第7回目の模擬授業研究会。第8週目の模擬授業
第11回 第8回目の模擬授業研究会。第9週目の模擬授業
第12回 第9回目の模擬授業研究会。第10週目の模擬授業
第13回 第10回目の模擬授業研究会。第11週目の模擬授業
第14回 第11回目の模擬授業研究会。1年間の授業の振り返り
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