2019年度 社会科・公民科教育法1

社会科教育や公民科教育に対する履修者自身の授業観を形成していくことを目指します。その際に、履修者自身による模擬授業の際に感じたことや、本授業内で感じた履修者自身の学びの当事者意識を大切にするように意識したいと思っています。
「学びとは何か?」について履修者自身が討論したり、「社会科らしさ」「楽しい授業」「知識の習得・獲得」の論争点を歴史的に分析したり、教科書内容を批判的に分析することを通して、社会科の授業作りという営みを、複数の視点から捉え、自分の意見を形成できるように促したいと思っています。 そして、そのプロセスにおいて、学習指導案の作成や、発問・資料作成などの基礎的な授業スキルの向上を目指します。

【2019年度内で既に終了した授業内容を、随時簡単に紹介します。少しずつ更新します。】

第1回 ガイダンス。1年間の本授業の見通し、大切にしたいコンセプト、最終ゴールの共有
第2回 社会科基礎論(1):5分間の1対1模擬授業の実施と振り返り(生徒の目線に立ってみる)
第3回 社会科基礎論(2):ダイヤモンドランキングとレンガのゲームを通した社会科授業観の吟味
第4回 社会科基礎論(3):「学ぶ」とは何か?:実践記録を読んで子どもの変化を考える
第5回 社会科主題史(1):社会科はなぜ生まれたのか?――初期社会科の理念と「山びこ学校」――
第6回 社会科主題史(2):「楽しい授業」をめぐる論争について――安井俊夫の「スパルタクスの反乱」を事例として
第7回 社会科主題史(3):「学問の教育」か「社会の教育」か?――高校社会科解体から新学習指導要領まで-―
第8回 社会科主題史(4):当事者としての「社会科主題史からの学び」を振り返る
第9回 社会科教材研究(1):教科書分析と「問いを重ねる」グループワーク
第10回 社会科教材研究(2):「教科書から見つかる疑問」の調査結果の報告・相互評価
授業デザイン論(1):単元観と発問の機能
【資料】学習指導案の書き方に関する考え方(社会科・公民科教育法1・2019年春版)
第11回 授業デザイン論(2):単元計画と評価規準について
第12回 授業デザイン論(3):配布資料の作成と板書計画の検討
第13回 学習指導案の検討・作成:相互チェックによる学習指導案の改善
第14回 学習指導案の提出と1対1模擬授業。自己の学びの振り返り
定期試験