自分も翻訳に関わった本が出版されました。
ハロルド・ラッグの『アメリカ人の生活と学校カリキュラムーー生活に根差した学校に向けての次のステップーー』という書籍です。
ラッグは、1910~50年代に米国で活躍したカリキュラム研究者です。米国のカリキュラム史的には結構有名な人物ですが、日本語で翻訳されるのは初めてかと思います。
やや古典の部類に入るかもしれませんが、読みどころは色々とあります。
特に、ハロルドラッグの文章を読んでいると、「学校教育で社会的な論争問題学習を推進すべきだとハッキリ論じていること」「学校教育(≒民主主義教育)にとってカリキュラムの研究・開発が極めて重要・切実なテーマだと論じられていること」の二点を感じます。正直、相当熱いものを感じます。
ラッグ自身は社会改造主義的な発想もありつつ、今でいう主権者教育を学校全体で推し進めようとした人物です。
翻訳書は分厚いですが、もし気が向けば、ぜひご一読いただければ!
翻訳と訳者解説の両方をさせて頂き、非常に勉強になりました。
ちなみに、目次はこんな感じです↓
https://books.rakuten.co.jp/rb/15595098/