研究について


主な研究領域とアプローチ

私は、主に四つのアプローチで研究を進めています。
(詳しい研究業績は、本ページの下方の「研究業績一覧」をご覧ください。)

米国教育史、日米の社会科教育史の研究

これまでアメリカの教育の歴史や、日米の社会科教育や歴史研究をしてきました。
特に注目してきたのは、以下の三点です。

  • 19世紀末~20世紀初頭のアメリカにおいて教科「社会科」が誕生した過程。とりわけ、その際に強調された「良き市民」という概念や教育方法がどのような特性を持ち、どのように形成されていったのか、という点。
  • 1930~40年代の米国に広まった「コア・カリキュラム」というカリキュラム理論の実施過程。とりわけ、ヴァージニア州において、そのカリキュラムの導入がどのように行われ、どの程度実施され、どのような工夫や挫折があったのか、という点。
  • 近年では戦後初期の社会科教育史に関わる研究も始めています。

これらに関して、関連する論文の一部のタイトルは以下の通りです。

  • 斉藤仁一朗(2016)「生徒の多様化に対応するアメリカ社会科成立期のカリキュラム―NEAの社会科委員会報告書の分析を中心に―」
  • 斉藤仁一朗(2024)「1930-40年代米国ヴァージニア州における中等コア・カリキュラムの地域・学校への受容」
  • 斉藤仁一朗(2024)「1930年代米国ヴァージニア州における改訂版コースオブスタディの黒人学校への導入」
  • 斉藤仁一朗(2023)「戦後初期の中学校社会科カリキュラムの総合性に関する考察─横浜市の公立中学校・市の教育課程に注目して─」

社会科教育の教師教育研究

社会科教師を育てる教員養成段階や、現職教員の成長過程などに注目して研究をしています。
特に注目してきたのは以下に二点です。

  • 社会科教師が授業づくりの「理論」をどのように受容していくのか。その過程における試行錯誤の具体的なプロセスや、個性的な咀嚼の仕方や受容の失敗も含めたプロセスについて。
  • 社会科教員養成課程における「模擬授業指導」はどのようになされているのか、どうあるべきか。社会科教育の模擬授業指導者は、社会科教育研究の理論と、模擬授業の実践の場をどのようにつなげようとしているのか。

これらに関して、関連する論文のタイトルは以下の通りです。

  • 斉藤仁一朗・後藤賢次郎(2022)「社会科教育研究としての模擬授業研究の展開と特質」
  • 斉藤仁一朗・喜井悠策(2020)「教師による中長期的なカリキュラムの設計視点の獲得プロセス―工業高等学校での日本史・近現代史学習という文脈の中での試行錯誤と省察―」
  • 大坂遊・渡邉巧・ 岡田了祐・斉藤仁一朗・村井 大介(2022)「教師経験の乏しい教師教育者はどのように教師を育てることと向き合うのかー初任期にセルフスタディに取り組んだことの意味ー」

授業開発・実践に関する研究

社会科授業開発を定期的に行い、実践しています。
特に注目してきたのは、以下の二点です。

  • 「社会保障」の授業をどのように教えることが効果的か。また社会保障教育の持つ実践上の葛藤にはどのようなものがあるか。
  • その他、現職教員と協働した授業開発研究。その時々で、異なったテーマを事例に授業開発や実践に取り組んでいます。

これらに関して、関連する論文のタイトルは以下の通りです。

  • 斉藤仁一朗、高橋雄、新川壯光(2017)「理想の制度を追究する力を育てる高等学校公民科における選挙制度学習―熟議の視点に依拠した単元開発と実践を通して―」
  • 斉藤仁一朗(2022)「ロールプレイングを用いた社会保障制度学習の開発 ー当事者性と他者性との交差ー」
  • 斉藤仁一朗(2015)「生徒の社会経済的状況に応じた社会科授業モデルの開発―主権者教育としての前提条件の変化に注目して―」

アメリカの社会科教育に関する研究

現代のアメリカ社会科に関する実践・研究にも関心をもって研究をしています。
まだ特定のテーマを掘り下げるという段階ではなく、色々と機会があれば発表したり書いたりしています。
これらに関して、関連する論考、発表内容のタイトルは以下の通りです。

  • Jinichiro Saito (2020). Maintaining National Standards While Engaging Culturally Relevant Education: A Comparative Analysis of Citizenship Education in the United States and Japan, Educational Studies in Japan
  • 斉藤仁一朗(2021)「米国のスタンダードに基づく教育改革下における市民性教育関係者の葛藤と戦略―社会科教育・多文化教育の議論を中心に―」
  • 公益財団法人明るい選挙推進協会『Voters』における「アメリカの主権者教育」と題する計5回の連載記事(2020年).

研究業績一覧

研究業績に関しては、下記以外に、Research Mapの斉藤のページで確認することも可能です。

著書等

(単著)
斉藤仁一朗(2021)『米国社会科成立期におけるシティズンシップ教育の変容: 社会科の誕生をめぐる包摂と排除、両義性』 風間書房.
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(共著・翻訳等)
斉藤仁一朗(2024)「学習指導要領とカリキュラム・スタンダード」日本社会科教育学会編『社会科教育事典 第3版』ぎょうせい.(pp.32-33.)
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斉藤仁一朗(2024)「訳書解説:米国社会科教育研究におけるMaking Citizensの位置づけ」べス・ルービン著:池野範男・川口広美・福井駿監訳(2024)『メイキング・シティズン―多様性を志向した市民的学習への変革―』明石書店.(pp.259-267.)
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べス・ルービン著:池野範男・川口広美・福井駿監訳(2024)『メイキング・シティズン―多様性を志向した市民的学習への変革―』明石書店.(斉藤は、第1章の翻訳を担当)
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大坂遊・渡邉巧・岡田了祐・斉藤仁一朗・村井大介(2024)「教師経験の乏しい教師教育者はどのように教師を育てることと向き合うのかー初任期にセルフスタディに取り組んだことの意味―」齋藤眞宏・大坂 遊・渡邉巧・草原和博編著『セルフスタディを実践するー教師教育者による研究と専門性開発のためにー』 学文社.(pp.42-63.)
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斉藤仁一朗(2020)「特別活動の歴史」前田善仁・関口洋美編著『中学生・高校生のこころと特別活動』(第1章を執筆担当)東海大学出版部 2020年3月
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斉藤仁一朗(2018)「ハロルド・ラッグのカリキュラム観に内在する専門家主義という両義性―カリキュラム作成者と教師の位置づけに注目して―」(ハロルド・ラッグ著:渡部竜也、斉藤仁一朗、堀田諭、桑原敏典訳『アメリカ人の生活と学校カリキュラム――生活に根差した学校に向けての次のステップ』の訳者解説の章)春風社 2018年10月
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ハロルド・ラッグ著:渡部竜也、斉藤仁一朗、堀田諭、桑原敏典訳(2018)『アメリカ人の生活と学校カリキュラム――生活に根差した学校に向けての次のステップ』春風社 2018年10月 (斉藤は、第8、24、25章の翻訳を担当)
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論文

斉藤仁一朗(2024)「1930-40年代米国ヴァージニア州における中等コア・カリキュラムの地域・学校への受容」『教育学研究』 第91巻第3号, pp.369-381.

斉藤仁一朗(2024)「1930年代米国ヴァージニア州における改訂版コースオブスタディの黒人学校への導入」『日本の教育史学』第67集, pp.62-76.

斉藤仁一朗(2024)「1930年代ヴァージニア州のコースオブスタディ改訂運動への教師参加の実態に関する一考察:導入過程と学校事例に着目して」『東海大学資格教育研究』第3号, pp.1-12.[査読有り]
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斉藤仁一朗(2023)「戦後初期の中学校社会科カリキュラムの総合性に関する考察─横浜市の公立中学校・市の教育課程に注目して─」『東海大学資格教育研究』第2号.pp.1-15.[査読有り]
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斉藤仁一朗・後藤賢次郎(2022)『社会科教育研究としての模擬授業研究の展開と特質』『日本教科教育学会誌』第45巻、第3号. pp.37-50.[査読有り]
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大坂遊・渡邉巧・ 岡田了祐・斉藤仁一朗・村井 大介(2022)「教師経験の乏しい教師教育者はどのように教師を育てることと向き合うのか:初任期にセルフスタディに取り組んだことの意味」『周南公立大学論叢』 第1号, pp.23-46.
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斉藤仁一朗(2022)「ロールプレイングを用いた社会保障制度学習の開発 ー当事者性と他者性との交差ー」『東海大学資格教育研究』第1号, pp.1-15.[査読有り]
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斉藤仁一朗(2021)「中等コア・カリキュラムに関わる専門教科の教師への対応―ヴァ―ジニア州教育委員会の1934~1941年の刊行物群の分析を中心に―」『公民教育研究』第28号, pp.1-14.[査読有り]
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斉藤仁一朗(2021)「ヴァ―ジニア・プランにおける作業単元と教科学習の有機的関連 -1934年版初等コース・オブ・スタディにおける社会科の位置づけに焦点を当てて-」『社会系教科教育学研究』 第32号. pp.21-30. [査読有り]
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Jinichiro Saito (2020). Maintaining National Standards While Engaging Culturally Relevant Education: A Comparative Analysis of Citizenship Education in the United States and Japan, Educational Studies in Japan: International Yearbook No.14, pp.39-51. [査読有り]
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斉藤仁一朗・喜井悠策(2020)「教師による中長期的なカリキュラムの設計視点の獲得プロセス――工業高等学校での日本史・近現代史学習という文脈の中での試行錯誤と省察――」『東海大学課程資格教育センター論集』第18号, pp.17-31. [査読あり]
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渡部竜也、南浦涼介、後藤賢次郎、斉藤仁一朗(2019)「1990年代日本の教科教育研究が東アジアの留学生に与えた方法論的インパクト――日本留学経験を持つ中国・韓国の社会系教科教育研究者のライフコースから――」『東京学芸大学紀要 人文社会科学系Ⅱ』70集 2019年1月
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斉藤仁一朗(2018)「カリキュラム研究史に見る「近代性」に関する一考察――20世紀前半の米国社会科教育史に焦点を当てて――」『文明』(東海大学文明研究所) (第22号) pp.13-24. [査読有り]
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〇斉藤仁一朗、高橋雄、新川壯光(2017)「理想の制度を追究する力を育てる高等学校公民科における選挙制度学習―熟議の視点に依拠した単元開発と実践を通して―」『社会系教科教育学研究』(社会系教科教育学会)
第29号 pp.71-80. [査読有り]
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斉藤仁一朗(2017)「米国社会科成立史研究における学説と研究目的の変遷と展望―日米の米国社会科成立史研究の比較を通して―」『社会科教育論叢』(全国社会科教育学会) 50集 pp.131-140. [依頼有り]
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斉藤仁一朗(2017)「20世紀初頭米国におけるシティズンシップの脱政治化に関するカリキュラム研究―フィラデルフィアの初等公民科カリキュラムに注目して―」『公民教育研究』(日本公民教育学会) 24号, pp.15-29. [査読有り]
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斉藤仁一朗(2016)「生徒の多様化に対応するアメリカ社会科成立期のカリキュラム―NEAの社会科委員会報告書の分析を中心に―」『社会科教育研究』(日本社会科教育学会) 127号 pp.14-24. [査読有り]
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斉藤仁一朗(2015)「生徒の社会経済的状況に応じた社会科授業モデルの開発―主権者教育としての前提条件の変化に注目して―」『東北大学大学院教育学研究科研究年報』 第64集, 第1号, pp.179-195.
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斉藤仁一朗(2015)「20世紀初頭アメリカのシティズンシップ教育の変容―子どもの多様性に対応するカリキュラムの視点から―」博士論文(東北大学)2015年3月.
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斉藤仁一朗(2014)「トマス・J・ジョーンズの公民教育と『ハンプトン社会科』の再評価」『社会科研究』(全国社会科教育学会) 80号, pp.69-80.  [査読有り]
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斉藤仁一朗(2013)「アメリカ社会科成立期におけるコミュニティ参加に関する考察―アーサー・W・ダンの公民科教育論の実践例に注目して―」『カリキュラム研究』(日本カリキュラム学会) 22号, pp.15-27.  [査読有り]
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斉藤仁一朗(2013)「アメリカ社会科成立期の職業公民科導入の意図と背景―J. Lynn Barnardの公民科教育を中心として―」『公民教育研究』(日本公民教育学会) 20号, pp.33-47. [査読有り]
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Saito, J. (2013). The Consideration of American Civic Education in the Early 20th Century: Focusing on the Relationship between Student’s Educational Goals and the Social Studies Curriculum, Annual Report, Graduate School of Education, Tohoku University   Vol.62(No.1.) pp.149-164.
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斉藤仁一朗(2012)「アメリカ社会科成立期におけるコミュニティ概念に関する考察――都市と田舎の違いに注目して―」『東北大学大学院教育学研究科年報』 第61集(第1号) pp.49-61.
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斉藤仁一朗(2012)AHA七人委員会歴史教育論の内容編成原理の考察―シティズンシップの育成に注目して―」『東北教育学会研究紀要』(東北教育学会) 15号, pp.15-27. [査読有り]
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谷口和也・斉藤仁一朗(2011)「社会的・歴史的文脈を踏まえた社会科成立の再解釈―社会の二層性とAHA七人委員会の歴史教育論―」『社会科研究』(全国社会科教育学会) 74号, pp.21-30. [査読有り]
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その他の執筆原稿

斉藤仁一朗(2023)「外国研究には何ができるのか:私たちの常識を揺さぶり、日本社会を照り返す鏡を示す」『社会科教育』(明治図書)no.778(2024年2月号), pp.122-125.
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斉藤仁一朗(2022)「研究討論会に参加しての感想―ICT活用戦略の光と影を感じながら―」『ねざす』(神奈川県高等学校教育会館 教育研究所) 69号, pp.15-17.

斉藤仁一朗(2021)「論争問題学習の意義や葛藤に映し出されるアメリカ社会の現状と課題、そして可能性」『図書新聞』2021年10月23日版, p.4.(ダイアナ・ヘス著:渡部竜也他訳『教室における政治的中立性』春風社.の書評)
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Jinichiro Saito and Yoshihiro Hosaka(2021).Book Review: Hosetu to haijo no kyoikugau zouho shinban (Inclusion and Exclusion of Educational Studies: From Minority Studies to Social History of Educational Welfare. 2nd ed.).The Journal of Social Studies Education in Asia, 10, pp.31-37.
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斉藤仁一朗(2020)「学校外で行われる主権者教育の可能性 」(連載「アメリカの主権者教育」最終回) 公益財団法人明るい選挙推進協会『Voters』 No.59. pp.16 – 17.
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斉藤仁一朗(2020)「『自分たちで社会を変えられる』という実感を子どもたちに持たせる実践 (連載「アメリカの主権者教育」第5回) 公益財団法人明るい選挙推進協会『Voters』 No.58 pp.23-24.
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斉藤仁一朗(2020)「書評:藤本和久著『マクマリーのタイプ・スタディ論の形成と普及』」『日本の教育史学』(教育史学会紀要) 第63集. pp.174 – 176.
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斉藤仁一朗(2020)「文化的に適切な教育と教師の自律性」 (連載「アメリカの主権者教育」第4回)  公益財団法人明るい選挙推進協会『Voters』 No.57. pp.22-23.
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斉藤仁一朗(2020)「論争問題学習の伝統と現在」 (連載「アメリカの主権者教育」第3回)  公益財団法人明るい選挙推進協会『Voters』 No.56. pp.24-25.
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斉藤仁一朗(2020)「主権者教育の目的論を吟味し、『真正な学び』の再構築を促す―教師の主体性と授業の社会文化的な文脈を踏まえた提案―」『図書新聞』2020年2月15日版, p.4.(渡部竜也著『主権者教育論―学校カリキュラム・学力・教師』春風社.の書評)
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斉藤仁一朗(2020)「主権者教育の歴史ー1950年代から現代までー」 (連載「アメリカの主権者教育」第2回) 公益財団法人明るい選挙推進協会『Voters』No.54. pp.14-15.
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斉藤仁一朗(2019)「主権者教育の歴史ー独立期から1950年頃までー」 (連載「アメリカの主権者教育」第1回) 公益財団法人明るい選挙推進協会『Voters』No.53 pp.18-19.
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斉藤仁一朗(2019)「多様性と格差のなかで、主権を行使できる教育を追究するアメリカでの試み:特集『海外の主権者教育』」公益財団法人明るい選挙推進協会『Voters』51号,pp.4-5.
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斉藤仁一朗(2019)「書評:宮本健市郎(2018)『空間と時間の教育史―アメリカの学校建築と授業時間割からみる』」『教育学研究』第86号, 第1巻.
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斉藤仁一朗(2019)「書評:小笠原喜康・朝倉徹編著(2017)『哲学する道徳――現代社会を捉え直す授業作りの新提案――』(東海大学出版部)」『東海大学課程資格教育センター 論集』17号, pp.111-112.
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斉藤仁一朗(2018)「レリバンス:社会科授業において子どもの文脈に寄り添い、学ぶ意義を感じさせることの意味を問い直す」『明治図書 社会科教育』(特集:世界の研究動向から考える。社会科授業の理解に役立つ12のキー概念) pp.124-125.
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斉藤仁一朗(2017)「推薦図書『学生・院生に薦める5冊』」『J-CEF News』 no.13 p.10.

競争的資金等の研究課題

「社会保障教育における『集団間の利害対立』に関する調査研究」私学事業団:2024年度 若手・女性研究者奨励金(若手研究者奨励金):2024年5月~2025年3月 代表者:斉藤仁一朗

「中等コア・カリキュラム論の日米比較教育史研究:1930~50年代に注目して」日本学術振興会: 科学研究費補助金(基盤研究C) 研究期間: 2024年4月~2029年3月 代表者: 斉藤仁一朗

「1940~50年代の日米カリキュラム比較史研究:自主的なカリキュラム開発の日本的特徴」東海大学総合研究機構「研究奨励補助計画」 研究期間:2023年8月~2024年3月 代表者:斉藤仁一朗

「米国コア・カリキュラムの成立過程の研究:市民性教育における教科の役割に注目して」日本学術振興会: 科学研究費補助金(若手研究) 研究期間: 2019年4月~2022年3月 代表者: 斉藤仁一朗

「シティズンシップ教育の排除性の生成構造の解明:米国教育史を事例として」日本学術振興会: 科学研究費補助金(若手研究(B)) 研究期間: 2016年4月~2019年3月 代表者: 斉藤仁一朗

「主題史学習を取り入れた日本史カリキュラムの実践研究――逆向き設計論に基づく教師の自主的・主体的なカリキュラム・デザイン―」
全国社会科教育学会: 研究推進プロジェクト事業 研究期間: 2017年4月-2018年3月 代表者: 斉藤仁一朗

「大衆化するシティズンシップ教育の複線化過程:米国1930‐40年代に注目して」日本学術振興会: 科学研究費補助金(研究活動スタート支援)研究期間: 2015年9月~2016年3月 代表者: 斉藤仁一朗

「20世紀初頭アメリカのシティズンシップ教育の研究: 社会諸集団の多様性に注目して」日本学術振興会: 特別研究員奨励費 研究期間: 2012年4月~2015年3月 代表者: 斉藤仁一朗

発表

国際発表(International Presentation)

Jinichiro Saito, Reconsidering the concept of citizenship and care for the socioeconomic self-responsibility of students: Focusing on social studies in early-twentieth century America, Annual Conference of College and University Faculty Assembly, An Affiliated Group of National Council for the Social Studies (Washington DC, USA) 2016年12月1日 (Refereed presentations)

Jinichiro SAITO, Citizenship Education and the unification of diversity: Focusing on the American Social Studies in the early 20th century, 9th CitizED International Conference(Tokyo, Japan), 2013年7月 CitizED International Conference. (Refereed presentations)

Misato YAMAGUCHI and Jinichiro SAITO, Report from Japan’s Post 3.11 Earthquake and Tsunami Disaster,Annual Conference of National Council for the Social Studies(Seattle, USA) 2012年11月.(Refereed presentations)

Jinichiro SAITO, Citizenship Education in the Global Age: The Early 20th Century Perspective, Annual Conference of International Assembly, An Affiliated Group of National Council for the Social Studies(Washington DC, USA), 2011年12月(Refereed presentations)

国内発表

斉藤仁一朗「米国1930年代のヴァージニア州における学校図書館の発展と位置づけ ―カリキュラム改革との関連性に注目して―」教育史学会68回大会、2024年9月29日。

斉藤仁一朗, 後藤賢次郎「社会科教育法関連科目の担当者は、自身の模擬授業指導をどう捉えているのか ―私立大学の授業担当者へのインタビュー調査に基づいて―」日本公民教育学会 第34回全国研究大会、2024年6月30日。

斉藤仁一朗「1930年代米国におけるヴァージニアプランのアフリカ系アメリカ人生徒への導入過程」教育史学会第67回大会、 2023年9月23日。

斉藤仁一朗「『対象として』の米国社会科教育史研究の可能性 -現代実践への直接的寄与を求める論理に抗いながら-」全国社会科教育学会 第71回研究大会(課題研究3)、 2022年10月8日。

斉藤仁一朗「1930-40年代米国ヴァージニア州における中等コア・カリキュラムの地域・学校での受容」教育史学会第66回研究大会、 2022年9月24日。

斉藤仁一朗「戦後初期横浜市における中学校社会科カリキュラムに関する考察」日本公民教育学会第32回全国研究大会(オンライン開催)、2022年6月5日。

後藤賢次郎・斉藤仁一朗「模擬授業指導から考える―理論と実践の関係と教師教育者の専門性-」言語文化教育研究学会第81回例会、2022年2月27日。

斉藤仁一朗「ヴァージニア・プランにおける社会科の位置づけ―初等・中等のカリキュラム編成及び教師の位置づけに注目して―」日本社会科教育学会第71回全国研究大会(オンライン開催)2021年11月27日。

斉藤仁一朗「ロールプレイングを用いた社会保障制度学習の開発─当事者性と他者性との交差―」全国社会科教育学会第70回全国研究大会(オンライン開催) 2021年10月24日掲載。

福井駿・斉藤仁一朗・空健太「米国ハワイ州の教師たちは市民性の育成をどのように捉えているのか」社会系教科教育学会 第33回研究発表大会(オンライン開催)、 2021年2月19日。

斉藤仁一朗「1930年代ヴァージニア州のカリキュラム改革における教師教育の位置づけ―改訂版コース・オブ・スタディの導入過程に注目して―」教科教育史研究会 第7回研究会 2021年10月10日。

斉藤仁一朗「米国のスタンダードに基づく教育改革下における市民性教育関係者の葛藤と戦略―社会科教育・多文化教育の議論を中心に―」日本カリキュラム学会第32回琉球大学(Web大会) 課題研究Ⅳ「民主主義と国家の現状と課題-市民性教育の在り方を考える-」において。2021年6月25日。

斉藤仁一朗・後藤賢次郎「社会科教員養成における模擬授業の意義はどのように語られてきたのか ―論文レビュ−をもとにして―」社会系教科教育学会 第32回研究発表大会(オンライン開催)、 2021年2月13日。

斉藤仁一朗「1940年代米国におけるコア・カリキュラム構想に関する一考察 -NEA教育政策委員会『全てのアメリカ青年のための教育』の考察を中心に―」日本社会科教育学会 第70回全国研究大会(オンライン開催)、2020年11月28日。

斉藤仁一朗「シティズンシップ教育が内包する「排除」や「他者」と向き合うために -歴史的研究のオルタナティブ-」 (シンポジウム 「オルタナティブな視点からシティズンシップ教育研究を見直そう」における登壇)シティズンシップ教育研究大会2020、 2020年10月4日。

斉藤仁一朗「中等ヴァージニア・プランにおけるコアカリキュラムと社会科との関わり ――大衆化する中等教育カリキュラムにおける必修課程の位置付けに注目して―」社会系教科教育学会第31回研究大会、2020年2月22日

斉藤仁一朗「『シティズンシップ教育』の歴史的研究の対象の射程と可能性について ――『国民教育からシティズンシップ教育へ』の枠組みの問い直し――」日本シティズンシップ教育フォーラム シティズンシップ教育研究大会2019、  2019年8月26日

斉藤仁一朗「ヴァージニア・プランにおける総合領域と教科教育の位置づけに関する考察 ――H.C.キャズウェルの教科教育観との比較を通して――」東北教育学会第76回大会、 2019年3月16日

斉藤仁一朗、喜井悠策「教師は学習指導要領をどう読み解き、カリキュラム作りの主体者となるのか――『理解をもたらすカリキュラム設計』に基づく社会科教師のカリキュラム調整能力の成長過程――」全国社会科教育学会第67回全国研究大会、2018年10月21日

後藤賢次郎、斉藤仁一朗、南浦涼介、渡部竜也「1990年代日本の教科教育が東アジアの留学生に与えた方法論的インパクトー日本留学経験を持つ中国・韓国の社会系教科教育研究者のライフストーリーからー」教育ヴィジョン研究センター(EVRI)「教育の専門家」研究ユニット研究拠点創成フォーラムNo.4 「教育学研究者と教師教育者のアイデンティティ」、2018年3月4日

〇大坂遊、岡田了祐、 川口広美、後藤賢次郎、斉藤仁一朗、堀田諭、南浦涼介、村井大介、渡邉巧「若手教師教育者の教育実践とその背景ー大学院生はいかにして教師教育者になるのかー」教育ヴィジョン研究センター(EVRI)「教育の専門家」研究ユニット研究拠点創成フォーラムNo.4 「教育学研究者と教師教育者のアイデンティティ」、2018年3月4日

〇新川壯光、斉藤仁一朗「探究的な学びを促進するための単元開発研究――国語総合における哲学的文章読解を題材に――」東北教育学会第75回大会、2018年3月3日

〇草原和博、大坂遊、川口広美、後藤賢次郎、岡田了祐、斉藤仁一朗、田口紘子、田中伸、堀田諭、南浦涼介、村井大介、山田秀和、渡邉巧、渡部竜也「私たちは如何にして社会科教育研究者になるのか――個人史・社会史からみた研究者の変革的成長の過程を手がかりにして――」全国社会科教育学会第66回研究大会、2017年10月29日

〇大坂遊、岡田了祐、斉藤仁一朗、村井大介、渡邉巧、川口広美、堀田諭、後藤賢次郎、南浦涼介「社会科教育学で創出された知を教員養成の場に如何に還元するか――若手研究者による挑戦――」全国社会科教育学会第66回研究大会、2017年10月28日

斉藤仁一朗「20世紀前半の米国社会科教育における情意面の評価方法」日本教育方法学会第53回研究大会、2017年10月8日

斉藤仁一朗「新教科・科目成立時における多様な利害関係・ニーズの包摂戦略 ―米国社会科成立史を事例として―」(ラウンドテーブルR:「現代教育課程改革の構造的特質-米国カリキュラム史の視点から-」にて) 日本教育学会第76回大会、2017年8月25日 [招待有り]

斉藤仁一朗、高橋雄、新川壯光「熟議の視点に依拠した選挙制度学習の開発 ――単元「わが国における理想の選挙について」の開発・実践を通して――」日本シティズンシップ教育フォーラム 第4回シティズンシップ教育ミーティング、2017年3月19日

斉藤仁一朗「米国社会科成立史研究の史的変遷から見たカリキュラム概念の変容」日本カリキュラム学会 第27回大会 2016年7月3日

斉藤仁一朗「多様な生徒に対応するシティズンシップ教育カリキュラムの成立過程ーー20世紀初頭のアメリカ社会科成立期に注目してーー」日本シティズンシップ教育フォーラム 第3回シティズンシップ教育ミーティング、2016年3月20日

斉藤仁一朗「20世紀初頭のアメリカ社会科成立史から見たシティズンシップ教育の展開と論争点――社会・経済的状況の異なる生徒への対応に注目して――」アメリカ教育史研究会、2016年1月10日

斉藤仁一朗「ハロルド・ラッグのカリキュラムデザイン論における教師の位置づけーーデューイの教育思想とNEA社会科報告書との比較を通してーー」日本社会科教育学会 第65回全国研究大会、2015年11月7日

斉藤仁一朗「中等社会科授業に必要なのは柔軟性か統一性か―多様な生徒に対する社会保障制度の授業開発―」全国社会科教育学会第64回研究大会 課題研究Ⅱ『中等教育における主権者育成の授業論』、2015年10月11日 [招待有り]

斉藤仁一朗「シティズンシップ教育からみたアメリカ社会科成立の再評価―NEA社会科委員会報告書のカリキュラム史における意義―」社会系教科教育学会第26回研究大会、2015年2月

斉藤仁一朗「アメリカ社会科教育史研究の動向とエバンズ氏の歴史研究」科学研究費プロジェクト「多様性と民主主義を視点としたシティズンシップ教育の国際比較研究」における国際シンポジウム、2014年3月 [招待有り]

斉藤仁一朗「社会科カリキュラム原理の文脈依存性―社会科本質論研究の立場から―」全国社会科教育学会 第62回全国研究大会 2013年11月 (パネル形式シンポジウム『社会科教育研究は何のためにすべきか―カリキュラム研究を視点として―』において、登壇者の一人として発表した)

斉藤仁一朗「20世紀初頭のアメリカにおける公民教育改革に関する考察――生徒の進学・退学状況とカリキュラム開発の関係に注目して―」日本公民教育学会第24回全国研究大会、2013年6月

斉藤仁一朗「アメリカ成立期社会科におけるカリキュラムと人種的差異の関係性―トマス・J・ジョーンズの社会科教育論に注目して―」東北教育学会第70回大会、2013年3月

斉藤仁一朗「アメリカ社会科成立期におけるフィラデルフィアの教育改革に関する考察―公民科と職業教育との関係に注目して―」全国社会科教育学会第61回全国研究大会、2012年10月

斉藤仁一朗「ジェームス・L・バーナードの公民教育論の考察」日本公民教育学会第23回全国研究大会 2012年6月

斉藤仁一朗「シティズンシップ教育の視点から見たアメリカ社会科成立起源の再考察―近年のアメリカにおける成立史起源論争の批判的考察から―」日本カリキュラム学会第22回大会、2011年7月

斉藤仁一朗「アメリカ社会科成立期における政治学習の変容に関する一考察―コミュニティ・シヴィックスを中心に―」日本公民教育学会第22回大会、2011年6月

谷口和也・斉藤仁一朗「内容編成原理から見るAHA7人委員会歴史教育論の再評価―歴史的・社会的文脈からの考察―」社会系教科教育学会第22回大会、2011年2月