読書メモ

木下理仁(2023)『難民のハテナがわかる本』太郎次郎社エディタス.

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このハテナシリーズは、国籍のハテナの本に続き、分かりやすい。個人的には、UNHCRの保護対象を国内避難民に広げる転換の詳しい経緯や、緒方貞子さんの人生について興味が惹かれた。日本の難民受け入れ状況の厳しさを理解する上で、pp.78-79にある「認定サバイバルの道のり」のすごろく風の図はとても分かりやすい。また、日本出身の難民175名(2021年)の詳細が公開されない点は、本書の最初から描かれる「20XX年の茶髪禁止法」のストーリーと重なり、難民が急に身近に感じられる論点だった。難民受け入れに慎重な世論調査の結果を示したのちに、「日本で難民の受け入れのあり方を決めているのは、実は、法務大臣や入管ではなく、国民の意識なのかもしれない」(p.90.)と述べる。教育のあり方が問われているように思えた。

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