
円高、円安とかの前にそもそも為替って何?という問いに対して丁寧に答えるところから始まるのが印象的。景気と為替の関係や、GDPと為替の関係など、他の視点と関連付けて考えられるのも本書の強みか。戦後のドル/円レートの変化が、各時代の日米の経済力の変化として描いている点も分かりやすかった。円高・円安の各企業ごとでの良い影響・悪い影響なども記載されているが、もう少しだけ複合的な企業例が見てみたかった(輸出入を共に行い、海外に工場、拠点を多く持つ企業などにとってのメリット・デメリットなど)。恥ずかしながら、取引量が最も多いのがニューヨークではなくロンドンだと知らなかった。為替の論点は基本的には国籍間での通貨の価値の問題だと思うのだが、そこに仮想通貨が入ってくるとどうなるのか。最後に少し触れられてはいるが、興味惹かれた。