読書メモ

ダニエル・ゴールマン、ピーター・センゲ著(2022訳)『21世紀の教育:子どもの社会的能力とEQを伸ばす3つの焦点』ダイヤモンド社.

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「社会性と感情の学習(SEL」の重要性を説きつつ、その可能性を広い視野で論じている本だった。本書の原題にもある「トリプルフォーカス」において注目すべき三点とは、「自己」「他者」「社会」だという。その中でとりわけ「自分が自分の価値観に従って生きているという感覚」(p.46.)に軸が置かれているように思える。そしてその先に、他者に注意を向けた際に生じる、ケアリング(誰かを思いやること)、コンパッション(他者を同じように感じ助けようと願うこと)が繋がっていく。なので、自分の声に従うことは、他者への思いやりにも繋がっていく、という論理が重要だと理解した。また、究極的にいま問われてるのは、「私たち人間の集合的な自己効力感」や「直面しそうな困難な問題に向き合う能力」だとも述べている(p.137.)。自己の価値観や感覚と正面から向き合うことの社会的な意味や可能性を感じられる本だった。

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