『セルフスタディを実践する』を読了。セルフスタディの特性は「協働的エンパワーメントである」(p.287.)という言葉が良い。セルフスタディにも様々に目的や方法があると実感。目的も、実践改善、価値観の探究、実践者集団の課題解決、コミュニティ形成など多様なのだなと。
第3部では、3名以上によるセルフスタディの事例が複数示されていた。個人的には、2名程度で執筆するセルフスタディ(うち一人はCF)がシンプルなイメージだったため、2名以上の場合の、実践者以外の共著者、CF、(実質的な)執筆者の位置づけ等が若干未消化な部分もあり、近刊本も読みたいと思う。
4~5章が、セルフスタディの事例ではないが、日本的文脈を示していて味わい深かった。読書会、学術イベント、出版など、セルフスタディの認知度を高め広げる運動性を感じるし、実際SelfStudyと出会う人の語りを見ても、これは重要なのだと感じた。(執筆に僅かに関わったが一冊読んで勉強になった)