『関東と関西:ここまで違う!おもしろ雑学』を読了。明確な引用・参照情報がなく、「○○な説の可能性」が並ぶので信用しきれないが、こういう本は読んでて楽しい。関西のパン購入金額が関東より高い背景や、味付けの濃い・薄いの背景に、水質や流通事情が絡む話は面白い。
関西ではうどんが主流、関東ではそばが主流のわけ。歩く速度は(せっかちと言われがちな)関西人より関東人が早い。大学の「〇年生」と「〇回生」の違いが生まれた背景。関西よりも関東に佐藤さんが多いわけ(その他の苗字の分布など)。大阪の喫茶店数が全国一位の歴史的背景。
西日本と東日本での弥生時代の異なる発展の仕方。祭りの主役が、関東では神輿、関西では山車のわけ。などなど。よくある地域間での口げんか(?)も、歴史的、地理的に捉え直して、想像を広げれば面白いものだと実感できる本だった。