読書メモ

小松理虔(2021)『地方を生きる』ちくまプリマー新書.

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『地方を生きる』を読了。著者のバイタリティに驚くしかないが、元々は地元に興味がなかった著者が、様々な経験を経て興味を持つに至る流れが良かった。キーワードは「面白がる」。目的志向に動くのではなく、結果として出てくるもの(エラー含め)を面白がれという発想。

背景に出てきた東浩紀さんの『誤配の哲学』もいつか読みたい。職業と活動を分けて、活動で稼ごうとしないという当初のスタンスであったり、飲み会や食事がSNSの発信などで社会性を生み出すポテンシャルがあるという話(例:ポジティブな「公私混同」、「あとづけの公共性」など。)など、印象に残る。

個人的には、第三章「ローカルと食」が特によかった。「外臓」の考え方に興味惹かれる。復興の話もあったが、地域のためとか、復興のためとかではなく、自分の人生を生きてください、という著者の主張が一貫していた。いるコミュニティとやるコミュニティ、「共事者」など、刺激を受ける視点が多い。

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