『高等学校 探究授業の創り方』を読了。高校の各教科が探究モデルと接触しながらどのように変化していくのかを、ざっと確認するのに良さそうな本でした。(高校教育と探究学習の接触は、教育史研究者としても興味ある話。)当然、教科や範囲によってその受け取り方は様々。
全事例で「学習の手引き」のようなものが作成され、探究の目的、プロセスを丁寧に生徒に説明している。教科や範囲によって相性の違いはありそうだけど、インプットとアウトプットの繋ぎ目や双方向性がイメージできてよかった。発問、資料、調べ学習のサポート、フィードバックの工夫はやはりポイント。
教科によって探究の受けとり方は違いそうだが、単元構想と(教科内の)カリマネの重要性は再確認できた。個人的には、国語、化学の授業が印象に残る。教科への探究学習改革、講義一辺倒なスタイルに変革を迫る意味はあるのだろうが、どこか過去がよぎる感覚も。それはまたどこかで。