読書メモ

岡真理(2023)『ガザとは何か:パレスチナを知るための緊急講義』大和書房.

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『ガザとは何か』を読了。「ガザ、それは実験場です」という言葉が強烈。全体を通し、イスラエルの方針は勿論だが、日本を含めた世界の主要メディアの報道を強く批判している。例えば、「憎しみの連鎖」「暴力の連鎖」という語で曖昧にして、歴史的文脈を捨象している、など。

本書のハマースの説明を読むと「テロリスト」の語の危うさを実感させられる。併せて、アパルトヘイトとパレスチナ問題を重ねて論じる、ネルソンマンデラの言葉が強く印象に残った。イスラエルとユダヤ人を同一視しないこと(イスラエルの方針、建国プロセスに反対している(いた)ユダヤ人はたくさんいること)も何度も指摘されていた。

やはり、国連の意義が、ロシアの戦争とは違う意味で揺らぐ。恥ずかしながら、私はなぜここまでアメリカで親イスラエル派の力があるのか腑に落ちていない。大学でのデモ含め、今アメリカで何が起きているのかを勉強したい。日本のBDSの活動についても調べてみたい。

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