坂井俊樹編『〈社会的排除〉に向き合う授業』を読了。2/3読んで積読だった。個人的には、「シリア内戦と報道」の授業が印象に残ったが、対立する意見を含め、生徒の多様な本音的な意見が出ることに価値があり、その上でこそ生徒の思考が深まる様子が見えた気がした。
右傾化する思想を単に批判するよりも、生徒の中にもその意識があり得ることを一旦受け止めさせることが重要で、その上での分析、価値判断のプロセスが、素朴な認識を打ち破るカギになるのかなと再認識した。そのためという意味でも、各所に先生方の図太い教材研究の形跡が垣間見え、大変刺激を受けた。