読書メモ

伊藤邦武(2016)『プラグマティズム入門』ちくま新書.

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伊藤邦武『プラグマティズム入門』を読んだ。良い本だと感じたのだが、私の理解度は心許ない。また再読したい。私の知識不足もあり、どちらかというとローティが出てくるところまでは話が分かりやすく(理解したことを意味しない)、それ以後が難しくなったような気がした。

プラグマティズムの議論が、文学、宗教学、数学、言語論、政治哲学、心理学、認識論など多岐に及ぶことが再認識できた。個人的には「信念」「客観性」をキーワードにしながら読み進められた気がする。改めて気になったのは、デューイの科学観について。多元性や全体論的な性格を重視する文脈においては、「科学」の位置づけが相対化される(道具化というのもその一例かと)と理解したのだが、私の浅い記憶では、デューイが科学技術への信頼を寄せていたという理解が脳裏によぎり、その整合性がわからず、今後の自分の宿題となった。科学的・民主的な探究をどう見るかという点と繋がりそう。

さて今後どうしたものか。本書を読んで好みに近そうなのは、ジェームズ、デューイ、ローティあたり。パースが再評価されてきたことはわかるが、「新しいプラグマティズム」と併せてやや難解な印象を持った。いや、理解を深めるには逆にそこを読むべきか。脱線するが個人的にはエマソンにも心惹かれる。

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